高円寺に「米のこじま」がオープン。「うまい白米」が合言葉のコジマ笑店、店内精米で羽釜炊きの米が主役、昼も夜も通用する定食業態で「酒場だけの企業からの脱却」目指す

中野「陸蒸気」を参考に、魚定食で本格的な昼営業に初挑戦！

今回の「米のこじま」はJR高円寺駅高架下の商業ゾーン「マシタ」の一角にあり、開業はJRからのオファーがきっかけだ。「力のある個人店に入ってほしいとのことで声がかかりました。高架下のこのエリアはうす暗く、昼から営業する業態をやって明るい場所にしてほしいということでした。当社は夜の酒場営業中心にやってきたので、当初は『昼かぁ……』と乗り気ではありませんでした」と小嶋氏。しかし、その考えは徐々に変化したという。「逆に考えれば、昼も営業することで新しい雇用をつくることができるんじゃないか？と思うようになりました。不安もありましたが、『いただいたチャンス』に乗っかってみようかなと。JRの『高円寺の街を良くしたい！』という熱意に押されたというのもあります」と話す。

「もともと“一軒目”の店をやってきたので、魚を中心に料理には自信がある。米にもこだわりがあるので、それらを合わせて“魚と米がうまい定食屋”を思い描きました」。店作りの参考にしたのは、中野の「陸蒸気」。ランチタイムは焼き魚定食で人気の店だ。「高円寺の駅前では牛丼チェーンなどワンコイン程度の低価格帯のランチが多い。『陸蒸気』のような、それらよりも値が張ってもしっかりと価値のあるランチはニーズがあるのでは？と思いました」。

「酒場の最適解」（小嶋氏）というコの字カウンターは外せない。通りに面した部分は立ち飲みスペースとし、道行く人から店の賑わいが良く見える造りに

店舗データ