飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

大繁盛酒場の達人が浜松町に仕掛けた「座魚場 まるこ」の肝は4つのカウンター。1階は立ち呑み、2階は着席で熱量溢れる酒場の醍醐味を魅せる

シンプルモダンなデザインと古典酒場のテイストが見事に融合し、存在感のあるオーラーを放っている
自然のままの風合いを残した木のカウンターが大人の立ち呑みらしい雰囲気を醸している1階。奥にはコの字カウンターも構えている
2階。メインの厨房を囲むコの字カウンターと奥は入り口サイドのカウンター
手前右:お得な本マグロ盛り合わせ。左とんごろ鰯。後ろ右:とりつくね。後ろ左:自家製ベーコンカツ
お得な369mlサイズの宝焼酎のほか日本酒も充実する
前列左の代表小嶋氏をはじめ元氣のいいスタッフの方々

(取材=にしやま とみ子)


浜松町に斬新でいて王道の酒場「座魚場 まるこ」が3月5日オープした。大繁盛する酒場造りで飲食業界のヒットメーカーとして知られる小嶋崇嗣氏(コジマ笑店代表取締役:東京都武蔵野市)の新店だ。更地から立ち上げた2層建ての一軒酒場。1階は毎日でも通える気軽な立ち呑みは40人も入る。2階は腰を据えてお酒を楽しませるメインの着席形態。オフィス街浜松町で一個人としてオフの酒場タイムを楽しんでほしく、あえてテーブル席を作らずに酒場の王道であるカウンター4つを構えた。空間は流行る酒場のデザイナーとして飲食経営者からオファーが絶えない乙部隆行氏(STUDIO MOON、東京オフィス:東京都港区/博多オフィス:福岡県福岡市、代表取締役 金子誉樹氏)。酒場造りの達人二人がタッグを組んだ。

クラフトビールに劣らないフレッシュな国産生ビールの提供

縄ノレンをくぐると暖かい時期には立ち呑み席を設置する広く開口したピロティ。そこを抜け1階の店内に入れば奥へとまっすぐと伸びる4メートルを越える立ち呑みカウンターが圧巻だ。さらにその先の奥に構える小ぶりのコの字カウンターはあえて高さを低くし、女子や少数グループの利用を考慮する。ロングカウンターで際立つのが国内ビールメーカー4社の定番生ビールにゲスト1銘柄(現在は白穂乃香)を加えた5タップのイタリア製ビールサーバー。工場から直送した生樽をサーバーへ直結し、クラフトビールに劣らないフレッシュな国産生ビールの提供。小嶋氏にとって挑戦となる設備で、呑めるのは1階のみだ。惣菜のショーケースや360mlサイズの焼酎瓶が並ぶカウンターが立ち呑みらしい雰囲気を際立てる。1階は仕事を終えて家に帰る前にお酒を楽しむ日常使いの最寄り酒場と小嶋氏はいう。2階はオール着席でゆっくりと味わい呑む酒場にしている。階段を上がった入り口前のカウンターに設けられたどぶ漬けのプールの中には多種の割りもの瓶が並ぶ。実はこのカウンター端は同店の看板MDの一本釣り本マグロの解体ステージという大きな役割を持つ。厨房を囲む奥に構える大きなコの字のメインカウンターはシズル感あるカウンターパフォーマンスを楽しませる。酒場のメインステージであるカウンターを大胆に4つも構えた「座魚場 まるこ」は誰もが自由でいて一体感ある酒場道を満喫させる。1階は2階のウェティングバーという役割も担う。

大きな違いは1階が基本キャッシュレスで2階は通常の一般的会計

フードとドリンクのメニュー構成に提供ポーションは1階、2階で多少変わる。高知県から届く50kgクラスの一本釣りの本マグロをコンセプトMDとしてフードのメインは鮮魚料理。看板であるお得な「まぐろ」(1000円)は1、2階の共に楽しめる。1階ではほかにも「立ち呑みまるこのぶつ盛り」(600円)など立ち呑み定番にこだわる。2階は「本日の刺し盛り」(1500円)などお刺身類や煮魚、焼き魚などの海鮮が充実する。「今日のおばんざい」(350円〜)といったすぐ出るショーケースに並ぶ20種類前後のおばんざいは1、2階一緒。フードは無添加、無化調で調味料まで自家製。ドリンクは1、2階共に「宝焼酎の中」(300円)もしくは「宝焼酎360mlボトル」(950円)がベーシック。無料の水、氷のほか割りものは基本200円。国内4社の生ビールを一つのジョッキにした「世界平和」(600円)も1階のみ。ほかに日本酒も多く揃える。大きな違いは1階が基本キャッシュレスで2階は通常の一般的会計の会計システム。1階は全てが税込み価格で値ごろ感の訴求と支払いのスムース化を図る。

「座魚場 まるこ」は釣り人のための酒場でもある

同店の通用口前の通りの先は東京湾という「座魚場 まるこ」はかつての地名の「雑魚場」に由来するという。多くの釣り船が係留する桟橋を前にした「座魚場 まるこ」は釣り人のための酒場でもあるという。釣った魚を一人1000円で持ち込み、希望の料理に仕上げてくれるという。新しい土地のなかでも独創的で熱量あふれる酒場は小嶋氏らしさを際立てる。ビジネスエリアの浜松町で新たな挑戦を見せる小嶋氏の今後の展開から目が離せない。

店舗データ

店名 座魚場 まるこ(ざこば まるこ)
住所 東京都港区浜松町2-12-11

 >> GoogleMapで見る

アクセス 浜松町駅金杉橋口、大門駅から各徒歩2分
電話 03-6432-4474
営業時間 11:30〜23:00(LO:1階 22:00、2階 フード22:00・ドリンク22:30)
定休日 日、祝(不定休)
坪数客数 30坪(1階10坪、2階15坪)1階40人、2階40席
客単価 1階1500〜2000円、2階2500円〜3000円
運営会社 株式会社コジマ笑店
オープン日 2019年3月5日
関連リンク まるこセンター(記事)
関連リンク 酒呑気 まるこ(記事)
関連リンク まんまじぃま(記事)
関連ページ コジマ笑店(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.