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「下北沢 焼とりダービー」がオープン。1号店の豪徳寺店から単価を上げたコースを基本に、上質な料理とおもてなしで、大人が寛げる空間に

3月21日、下北沢に「下北沢 焼とりダービー」がオープンした。運営はD&B(東京都世田谷区)で、代表の福田侑樹氏は福岡の人気店「焼鳥の六角堂」の出身。2020年に開業した豪徳寺「焼きとりダービー」に次ぐ2店舗目にあたる。創業店は大衆感あるアットホームな雰囲気で人気を博したが、こちらはより上質なサービスを提供する高価格帯業態。長崎対馬地どりの串をはじめ、契約農家から取り寄せる旬の野菜など、多彩な料理を楽しませる。若者で賑わう下北沢に、大人のための隠れ家が誕生した。


福岡の人気店での修行を経て、東京・世田谷でゼロからスタート

下北沢駅から茶沢通り方面へ約4分。ミニシアターやブックカフェなど、個性的な店が軒を連ねる下北沢南口ピュアロードの一角に構える「下北沢 焼とりダービー」。若者たちで賑わう駅前から外れた閑静な立地だが「僕はここが、下北沢の一等地だと思う」と店主の福田氏。明かり取り窓から漏れる光で営業中であることはわかるものの、壁が目隠しになっており、店内の様子は見えない。「下北沢にお住まいの方が『下北沢には落ち着いて飲める店がない』とわざわざ豪徳寺まで来てくださっていたんです。良い店ができたと思っても、すぐに若い人でいっぱいになってしまって、接客の質も落ちがちだと。だからあえて入りにくい店構えにしています」。

福田氏の出身は佐賀県。高校卒業後は自動車部品メーカーに就職し、安定した生活を送りながらもやりがいを見出せず、「好きなことを仕事にしたい」と26歳で飲食業界へ飛び込んだ。入店したのは、福岡県平尾にある「焼鳥の六角堂」。数ある業態の中から焼鳥を選んだ理由を、「料理人としてはスタートが遅い自分にもチャンスがあるのではと考えた」と言う福田氏は、約6年間に渡る厳しい修行を経て32歳で独立を志し上京。といっても東京に土地勘があったわけではなく、福岡時代から繋がりがあったグッドファット(東京都武蔵野市、代表取締役:岡村良太氏)が運営する三鷹「ひな酉ふじ乃」で働きながら、出店に向けてリサーチを重ねていたという。

創業店「焼とりダービー」のオープンは2020年8月、34歳のとき。コロナ禍真っ只中の苦労はありながらも、地元の人に支えられて瞬く間に繁盛店へと成長。豪徳寺での出店には偶然だったと言うが、地域密着型の店を作りたいと願っていた福田氏にとって、富裕層も多い住宅街である豪徳寺は最適な立地といえるだろう。店が軌道に乗り、従業員にも恵まれたタイミングで下北沢へ出店。若者で賑わう大衆的で安い店なら、下北沢には他に幾らでもある。居場所を求めてさまよう大人が寛げる店を作ろうと、2号店はより上質で、落ち着いた空間に仕上げた。

若者で賑わう大通りから一本入った路地に構える店舗。隠れ家感が漂う

焼き場を囲むように設えたカウンター席に加え、4名がけのテーブル席も用意する

店舗データ

店名 下北沢 焼とりダービー
住所 東京都世田谷区代沢5-32-11

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アクセス 下北沢駅から徒歩4分
電話 080-8027-6164
営業時間 17:00~23:00
定休日 不定休
坪数客数 12坪15席
客単価 10000円
運営会社 株式会社D&B
オープン日 2023年3月21日
関連リンク 下北沢 焼とりダービー(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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