サッカー選手を諦め、ふぐ割烹、イタリアン、居酒屋、スペイン料理…多様な経験を積む
「平塚くるまや」の二代目、谷田一弘氏は1983年生まれ。父の仁氏が「季節料理くるまや」を創業したのは1980年だ。生まれたときから父の店を見て育ち、谷田氏は「家よりも店にいる方が楽しかった」と子ども時代を振り返る。サッカー選手を目指して高校では全国大会に出場するほどだったが、体を壊したことでその道を断念した。
そこで、もう一つの夢であった料理人の道へ進むことにする。最初の修行先は、横浜・関内にあるふぐ割烹の「山田屋」。ここで6年間、朝から晩まで厳しい環境に身を置いた。次はイタリアンの世界へ。江ノ島の「イル キャンティ ビーチェ」で2年間。海の見える開放的なキッチンで、海外含め多様なお客が来店する同店では、例えば「生魚が食べられない」といった人にも柔軟に対応するスタンスを学んだという。
その後、「高級店だけでなく大衆店まで幅広い価格帯の店を経験したい」と考え、平塚の居酒屋で店長を務める。ここは一転、食べ飲み放題が売りの大衆居酒屋。谷田氏はお客の名前、職業や好みなどをメモに残し、次に来店した際には名前で呼びかけることを徹底。その積み重ねが結果につながり、もともと300万円だった月商は、3か月後には400万円台へ、同年末には750万円台まで伸長した。
さらに、当時まだ日本では珍しかったスペイン料理に興味を持ち、茅ケ崎のスペインバルの「エル マンボ」へ。本場スペインにも研修に赴き、料理だけでなく、ワインとのペアリングの奥深さを学んだことが、後の「くるまや」につながっていく。

スタイリッシュなのれんが目を引く外観。小窓からは囲炉裏焼きの様子がのぞく
店舗データ
| 店名 | 平塚くるまや |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県平塚市錦町1-17 |
| アクセス | 平塚駅から徒歩5分 |
| 電話 | 090-2360-1980 |
| 営業時間 | 17:00~23:00、日曜は~22:00 |
| 定休日 | 木 |
| 坪数客数 | 20坪 18席 |
| 客単価 | 5500~6500円 |
| オープン日 | 1980年1月20日(リニューアルは2025年4月6日) |
| 関連リンク | 平塚くるまや(Instagram) |

















