五反田にベーカリーカフェ「SAISON（セゾン）」がオープン。「大衆酒場ビートル」「まり花」などのプロダクトオブタイムの新業態、“朝食”のライフスタイルを提案

ベーカリーカフェ運営は労務面のメリットも実感。現在はスパイスカレー業態も開発中

千氏が「SAISON」で提案したいのは“ファッション”ではなく“ライフスタイル”だという。「ぱっと見、銀座や青山にあるようなカフェに仕上がりましたが、そういったオシャレしてわざわざ行くカフェというのは、あくまでファッション。そうではなく、地域の人がふらりと訪れる、生活に溶け込んだ店でありたい。早起きして朝食を食べて仕事前に気合を入れたり、ジムの後の栄養補給を兼ねて立ち寄ったり、朝、お母さんが子どもを送った後、ママチャリで集合したり、そんな風に日常の中で気負わずに使ってほしい」と千氏。

ベーカリーカフェの運営に関して、労務面でもメリットを感じているという。「飲食が好きで働きたくても子育てなど家庭の事情で仕事を続けられない女性スタッフも、昼の業態であれば働きたい、というニーズが社内で非常に強い。そういう意味でもオープンした意義があったなと感じています」と千氏。現在、それを受けてランチ営業をメインにするスパイスカレー業態も開発中だという。ほか、今後は5月半ばに仙台駅東口で「大衆酒場ビートル」のスピンオフとなるような酒場業態を、秋には田町に魚を主体とした酒場業態を出店予定とのことだ。

プロダクトオブタイム代表の千 倫義氏。ベーカリー立ち上げに関しては、ベーカリーを運営する飲食経営者仲間にスタッフ研修などの協力を仰いだ。自身もパンやカフェについてはまだまだ勉強中だという

（取材＝大関　まなみ）

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