五反田にベーカリーカフェ「SAISON（セゾン）」がオープン。「大衆酒場ビートル」「まり花」などのプロダクトオブタイムの新業態、“朝食”のライフスタイルを提案

海外のカフェをお手本に、酒場らしさが見え隠れするU の字カウンター、“ストリート感”も交えたプロダクトオブタイムらしい空間づくり

入ってすぐにはパンが並ぶカウンター、その奥にはパンの製造スペースが見える。同店ではすべてのパンをオールスクラッチ（既成の冷凍生地等は使わず、店内で粉を練るところから製造する製法）で焼くため、製造には相応のスペースを割いている。その向かいにはコーヒーカウンター。セミオートのエスプレッソマシンを置き、バリスタスタッフを配置する。

そこから一段上がった店内奥のゾーンが客席となり、コの字（Uの字）カウンターに、窓際にはテーブル席を配置。「酒場が好きな私たちですから、カフェをやるにしても、人と目が合ったりさりげない日常の触れ合いが生まれたりするコの字カウンターは外せない」と千氏。内装は視察したアメリカのカフェをお手本にしつつ、現地はハイスツールが多い中、低い椅子を好む日本人に合わせて同店ではローチェア中心に置くなどの調整も加える。千氏が酒場づくりの際にもこだわる「ストリート感」も交えた、明るく開放的な空間に仕上げている。

入ってすぐのパンがずらりと並ぶカウンター。トレーとトングでお客が取るセルフスタイル

店内奥の客席フロア。Uの字カウンターが象徴的。内装やメニューなどでは、アメリカ西海岸を中心に多くの海外のカフェを参考にした。特にサンフランシスコの「Tartine Bakery」、ロサンゼルスの「Gjusta Bakery」、タイ・バンコクの「Rocket Coffeebar」の３つには大きな影響を受けたという

店舗データ