SNS集客も注力。ベッドタウン化する平塚の変化するニーズを掴む
「平塚の街は保守的で、東京のカルチャーが伝わるのに20年かかっていた」と谷田氏は笑う。しかし、近年、街は大きく変わりつつある。都心へ通勤する人々のベッドタウンとしてマンション建設が進み、新しい住民が増加。「くるまや」のリニューアルは、東京慣れしている新興住民のニーズを捉えたものだった。「こういう店を求めていた、と喜んでくれるお客様がいます」。客層は地元の人が半数、残りは小田原、藤沢、横浜など近隣の駅から足を運ぶ人たちだ。
遠方からのお客が多いのは、SNSだ。「平塚で一番カウンターの長い店」というキャッチーなフレーズで毎日欠かさずInstagramに動画を投稿している。特に営業中のロングカウンターを端から端まで移すことで臨場感ある動画となり、楽しげな雰囲気が伝わる。これが来店のきっかけになっているという。
今後の展望を尋ねると谷田氏は「店舗を拡大したいとか、有名になりたいとか、そういう思いはありません。スタッフが楽しそうに働き、安心して暮らせる。そしてお客様が楽しんでくれる店であれば、それ以上のものはないのかなと」。父から子へ。46年の歴史を受け継ぎながら、全く新しい価値を創造した「平塚くるまや」。同店が、変わりゆく平塚の街でどのような物語を紡いでいくのか、これからも目が離せない。

二代目店主の谷田一弘氏
(取材=大関まなみ)
店舗データ
| 店名 | 平塚くるまや |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県平塚市錦町1-17 |
| アクセス | 平塚駅から徒歩5分 |
| 電話 | 090-2360-1980 |
| 営業時間 | 17:00~23:00、日曜は~22:00 |
| 定休日 | 木 |
| 坪数客数 | 20坪 18席 |
| 客単価 | 5500~6500円 |
| オープン日 | 1980年1月20日(リニューアルは2025年4月6日) |
| 関連リンク | 平塚くるまや(Instagram) |

















