千歳烏山で人気の「酒場アカボシ」が三軒茶屋に！「赤星」がオープン。渋谷「タートル」も手掛けるplowの新店舗

昨今の物価高騰の影響で創業店を閉店し、リソースを新店舗に集中

久我氏は「赤星」のオープンと同時に創業店である「我ー喰う」の閉店を決断している。オープンから9年間、一度も赤字を出すことなく営業してたというが、その理由についてはこう話す。「『我ー喰う』は貝と炉端焼きをウリにした単価4500円ほどの店でしたが、近年、魚介の価格高騰により現在の単価をキープするのが難しくなってきた。かといって千歳烏山というローカルな立地でこれ以上単価を上げるのは難しい。去年２月、渋谷に『タートル』をオープンしたのをきっかけに４月から休業していました。そして三軒茶屋で今回の物件が見つかり、昨今の人手不足で人材も限られる状況からも、とても悩みましたが最終的に閉店を決めました」と話す。

今回の「赤星」の店内は大衆酒場らしい活気をつくれるコの字カウンターを中心にレイアウト。「本当はスケルトンにしてイチから造作したかったのですが、近年、建材価格も高騰しており予算オーバーで断念。僕が独立した10年前と比べて、お店をつくる予算は1.5～2倍になっている。今回は“なるべくお金をかけない”もテーマに内装づくりを進め、独立を目指すスタッフに見せたいと思いました」と久我氏。カウンターなどは前テナントの造作を生かして節約をしながらも、純喫茶にあるようなステンドグラスをあしらい雰囲気を高めるなど、こだわる部分とのメリハリを意識した。

以前は担担麵店だった店内。「一部、前テナントの造作を残しているからか、新規オープンの浮足立った空気がなく、ずっと前からあるお店のような落ち着いた雰囲気があります。ある意味よかったかもしれません」と久我氏

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