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エイジアキッチン卒業生、久我耕輔氏、2号店は同じ千歳烏山。「早い!旨い!安い!」がコンセプトの「酒場アカボシ」がオープン

サッポロラガービール“赤星”をイメージしてのれんに星マークを描く。赤いビールケースも象徴的だ
カウンター(写真)と立ち飲みスペースを合わせて約22席。奥がテーブル席で、4人がけテーブルを2卓設置
「肉豆腐」は味をしっかり染み込ませるため、卵の黄身をかけてまろやかにする
赤エビを紹興酒に漬け込んだ「酔っぱらい海老」(500円)は、お酒を誘う格好の酒肴である
右から代表の久我耕輔氏、スタッフの菊池梨花氏、店長の須永健介氏

(取材=木村 悦子)


京王線の新宿駅から急行に乗車すれば、15分足らずで千歳烏山駅。駅周辺には地元に根差した商店街がいくつかあり、個人経営の飲食店が健在だ。そんな千歳烏山に、 2018年2月1日にオープンしたのが「酒場アカボシ」だ。

一風変わった店名は、サッポロラガービール“赤星”にちなむ。「長く愛される赤星のように、息の長い店にしたい」という思いを込めました」と店主の久我耕輔氏。エイジアキッチンで10年の修業を経て、千歳烏山に出した1号店の「我ー喰う(がーくう)」をたちまち人気店に成長させ、今回は2店舗めとなる。

同店は、駅前の商店街を抜けてバス通りを渡り、住宅街が始まるあたりに立地。「1号店はここから歩いて3、4分のところにあります。貝と炉端焼きの店で、客単価は4500円ぐらい。こちらは、オペレーションやメニュー構成を工夫して、2500~3000円と安めを意識しています」とのことだ。

2号店出店を決めた動機は、2~3年目あたりから好調に売り上げが伸びてきて、1号店のスタッフも増え優秀な人材も育ったことだ。京王線沿線をターゲットとし渋谷や新宿でも物件を探したが、何よりこの物件を見たときにイメージがわき、1号店の知名度も上がってきたこともあり、現在の地を選んだ。前テナントは整骨院だったので、スケルトンに戻し内装やキッチンは一から造り込んだ。

料理は、「肉豆腐」(680円)や「ポテトサラダ」(450円)など、大衆酒場の定番がメイン。特に名物や看板料理を意識せず、「うまい早い安い」が実現できるメニューだけを厳選した。とはいえ、仕込みは丁寧に行い、提供のスピードアップを主眼に置いている。

お酒は、日本酒、焼酎を中心に、サワー類も取りそろえた。焼酎は芋「初代市助」、麦「天の刻印」など4種類を各500円、日本酒も「紀土 純米吟醸」、「鍋島 特別純米」など4種類を各500円のワンコイン均一としている。当然、ビールはサッポロラガービール“赤星”(500円)。味のブレがない、すぐ出せる……やはり瓶ビールは大衆酒場の優等生である。

オープンから約1か月で、集客、オペレーションともに順調。3店舗目の構想もあるかと問うと、「そういう質問はよく受けるんですが、僕の考えでは人がすべて。人が育てば次の展開を考えますが、“店が先”ではなく、“人が先”」と答える。人手不足が深刻な飲食業界だが、アルバイトが社員になったり、お客から「ここで働いてみたい!」という声をもらったりすることもある。お客に恵まれ、人に恵まれ、期待は高まる。

店舗データ

店名 酒場アカボシ
住所 東京都世田谷区南烏山6-29-2 プラタナスタカサゴ1F

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アクセス 京王線千歳烏山駅から徒歩3分
電話 03-6279-6263
営業時間 17:30~翌3:00(L.O. 翌2:30)、日・祝日16:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 月曜
坪数客数 15坪・30席
客単価 2500~3000円
オープン日 2018年2月1日
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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