神田の雄・スマイルリンクルが「ラムゴロー」を開業。多彩なラム料理を提供する酒場を営業する傍ら、１棟ビルを活用し、人材不足や雇用のダイバーシティを見据えた策を打ち出す

「神田にありそうでなかったもの」を考え、ラム酒場に行きつく

１・２階の店舗のテーマは「ラム酒場」。須藤氏が業態選びの際に念頭に置くのが「神田にありそうでなかったもの」だ。「コロナ禍で飲食マーケットはますます厳しくなっている。他にもある業態をやって他社と競合しても意味がない。ラムをテーマにした大衆酒場はまだ神田には少ない」と話す。加えて「ラムはわざわざ来店するコアファンが望めるアイテム」だという。「神田はわざわざ外からやってくる街ではない。それをカバーするため集客力のあるアイテムがいい、と考えた時に受かんだのがラム。クセのある味わいなので苦手な人もいますが、その分、コアなファンも多い。ラムをテーマにした気軽な酒場で、神田のサラリーマンをメインターゲットとしつつ、外からも人を呼べる店にしようと思いました」。

店舗デザインはスパイスワークスが担当。「2019年８月に開業した『チンチンゴロー』もスパイスワークスにお任せしたところ、期待以上のデザインに仕上がった。今回も彼らを信頼し細かい指示はせず、自由に遊んでほしいと伝えました」と須藤氏。1階の炭焼き台を囲む円形カウンターは、ラムを焼き上げるシズル感を目の前で楽しめる特等席だ

２階はグループ客に向けたテーブル席で、大人数にも対応できる

店舗データ