学芸大学に「韓国スタンド＠（アットマーク）」が開業。ビブグルマン獲得の「韓国食堂 入ル」など韓国料理業態を展開するSOME GET TOWN初の立ち飲み業態

本格的な韓国料理を小ポーションで。予約の取りにくい既存店の名物・参鶏湯も立ち飲みで気軽に味わえる

「現在は開業したばかりで自己紹介の意味も含め、母から教わった既存店の人気メニューも多くラインナップしますが、今後はこの店独自の新しいメニューの比率を増やしていければ」と山崎氏。キムチやナムル、軽いアテからチヂミ、サムギョプサルやポッサムなど韓国定番の肉料理に〆のスープやビビンバまで。フードの価格は1品280～680円（税別、以下同）がボリュームゾーンで、１～２名で楽しめる小ポーションだ。

人気のチヂミは「海鮮」（680円）、「ニラ」（480円）など、生地は少なく具の存在感がある仕上がり。「本来、韓国の家庭では余っている食材を具として使うため、生地よりも具がメインなんですよ」と山崎氏。竹口氏考案のメニューもちりばめられ、例えば「キムチになる前のキムチ」（380円）は、オーダー後に白菜とキムチのヤンニョムを和え、従来のキムチとは違い白菜のシャキシャキとした食感が楽しめるオリジナルのつまみで、山崎氏が「最大のヒット商品だと思う」と太鼓判を押す。生のオクラに醤油ベースの特性だれをからめた「おくらを特製タレで」（280円）も、竹口氏のレシピ。既存店で提供するケジャンを作った際に余るジャンを豆腐に乗せた韓国風冷奴「ケジャンのジャンと豆腐」（280円）など、立ち飲みらしさのある品や韓国の家庭料理的なメニューも多数交える。ほか、自家製のキムチやナムルは既存店と同じレシピだが、「わかめスープそうめん」（480円）などは同店だけの品だという。同社の名物である「参鶏湯」（980円）も１～2名サイズにして提供。予約の取りにくい「入ル」「人ル」の参鶏湯が立ち飲みで気軽に食べられるというのも大きな魅力だ。「当社はもともと料理に重きを置いてやってきたので、立ち飲みの範疇を超えて料理に手をかけてしまっていると思います。でも、本格的な料理が立ち飲みで楽しめるギャップも、ひとつの価値にできたらいいんじゃないかな」と山崎氏。

ドリンクはマッコリやビールに、韓国焼酎、サワーなど。生マッコリ「ボクスンドガ」（ボトル3980円、グラス680円）は、「白」と赤米を使った「赤」の2種類。韓国のクラフトビールは缶で「クミホ」（各種1280円、約2杯分）など、珍しい韓国ドリンクが目立つ。ワインは自然派のものをグラス580円、ボトル3480円。サワーやハイボール、ホッピー類は480円～。「色々揃えていますが、韓国業態はドリンクでは差別化しにくいんですよね。今後は韓国料理とワインのペアリングを提案して、ワインも売っていけたら」（山崎氏）。

驚く量のニラが入った「ニラ」のチジミ。生地は薄く、具の存在感が楽しめる

山崎氏の母・朴三淳氏直伝の自慢の「参鶏湯」も提供。最近では家庭用参鶏湯も開発し、販売に力を入れている

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