ブラボー・ピープルズ＆シェルシュ丸山智博氏による新ブランド「炭焼居酒場IGOR COSY渋谷本店」が開業。炭火焼きや本格焼酎など、生産者の思いをのせて外食ならではの価値を提供

居酒屋でも酒場でもない「居たくなる酒場」こと「居酒場」を目指す

ブランドづくりでは、シェルシュ（東京都渋谷区）の代表・丸山智博氏のディレクションのもと、同店の店長を務める山田敬一朗氏をはじめブラボー・ピープルズのメンバーと共同で行った。炭火焼きをはじめ、和を基調としつつもフレンチやアジアンなど多国籍なエッセンスを加えた料理に、本格焼酎はじめとする多彩なドリンクを提供。テーマは「居たくなる酒場」で、居酒屋でも酒場でもなく「居酒場（いさかば）」を標榜する。「外食の楽しさが失われてしまったコロナ禍の今こそ、店に『居る』からこその楽しさを感じてほしい」と山田氏は話す。

業態開発について丸山氏は、「私は20年以上にわたり飲食業界に携わってきましたが、その間、IT化が進み、発注システムの発達によってどんなお店も同じ食材を仕入れられるようになった。それは便利な反面、生産者との精神的な距離は遠くなったように感じます。私はたびたび産地に足を運び、生産者に話を聞き、そこで見知った生産者の思いを商品にのせて提供することを大切にしてきました。単に料理やドリンクを提供するだけでなく、生産者や蔵元がどのような思いで食材や酒を作っているのか？そうしたことを、外食を通して知り、食の豊かさが広がるきっかけになる店を作りたいと考えました」と話す。

以前は同社の「椿堂バル」だった物件を改装。店内を手前と奥で隔てていた壁は取り払い、大きなカウンターを中心としたオープンな造りに。カウンター内には炭焼き台や火鉢を置き、食材を焼き上げるシズル感をアピールする

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