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新・編集長コラム

コロナ禍で減る外食機会、「おまかせコース」と「専門店」がこれからの時代に強いワケ

PROFILE

大関 まなみ

大関 まなみ
1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月よりフードスタジアム編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100軒を取材する。


「選ぶストレス」を排除し「選ぶ楽しみ」の余地を残す

そういう意味では「代官山ひなた」「角打ち割烹 三才」で提供するような、おまかせコースも同じくお客がメニューを選ぶストレスがない。店がよきように料理を提供してくれる点で選ぶストレスを感じたくない人々のニーズにマッチしている。

コロナよりも、より長期的な視点で見ても、何を食べるべきか明解であること、もしくは食べるものの選択を店側に委ねられることへのニーズが強まっていくのではないか。世の中でDXが叫ばれるようにどんどんITが進化し、煩雑な思考や選択を省くようなサービスが次々に登場している。人の思考力や決断力にはキャパシティがあるので、人に代わってITが最適な答えを提示し、生活を便利にするというものだ。そうした状況が進むことで、人は何かを選んだり決めたりすることに今以上にストレスを感じるようになる。外食にも言えることで、メニュー選びや店選びなどの「選ぶストレス」から、自由になれるというのは一種の強みになるのではないだろうか。

ただ、お客から完全に「選ぶ」という行為を奪ってはいけない。先ほども述べたように、「選ぶストレス」を排除したうえで「選ぶ楽しみ」の余地を残すことがこれからの時代のポイントだ。

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