コロナ禍で減る外食機会、「おまかせコース」と「専門店」がこれからの時代に強いワケ

「オススメは何ですか？」と聞くお客

またコロナとは別に最近の傾向として「オススメは何ですか？」と聞きたがるお客が増えたように思う。メニュー表に「名物」「オススメ」がわかりやすく記載してないと何を頼めばいいのかわからず不安になるようだ。彼らは「この店で何を食べるべきか」の確固たる正解が存在し、その正解を当てなければならないという思いが強い（メニューにある時点でどの品も「正解」なので、その中から自分の好みやその時の気分で選べばいいようにも思うが）。情報化社会、選択肢が増える世の中で「正解を選びたい、失敗したくない」という気持ちと、SNSなど無限に情報があふれて「何が正しいのかわからない」が合体して自分でメニューを選べない。その点、専門特化型は何を食べるべきかが明確だ。最初からたらこスパゲッティ専門店に行けば、パスタの店でたらこスパゲッティが正解なのか、カルボナーラが正解なのか悩まずに済む。専門店は、お客がメニューの「正解選び」で感じるストレスがないのだ。