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新・編集長コラム

コロナ禍で減る外食機会、「おまかせコース」と「専門店」がこれからの時代に強いワケ

PROFILE

大関 まなみ

大関 まなみ
1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月よりフードスタジアム編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100軒を取材する。


最強なのは「カスタマイズできる専門店」

一つのアイテムに特化した専門店が強いのに加え、さらにその最上級は「カスタマイズできる専門店」だ。「選ぶストレス」がある一方、やはり「選ぶ楽しみ」もある。大筋は正解が与えられつつも、細かいところで自分好みに選べる楽しみを体験したいというのが多くの人の望むところではないかと思う。

例えば、10月、渋谷にオープンした「まぐろとシャリ」は、行列ができるまぐろ丼専門店だ。すし店「はっこく」監修という話題性もさることながら、同店の強さはこの「カスタマイズできる専門店」にあると思う。メニューはまぐろ丼一択で、これ以外の選択の余地はないがそこに好みで卵黄やネギ、納豆、ウニなどトッピングができる。訪問時、卵黄をのせてちょっとした贅沢をする人や、値段を気にせずウニやイクラで贅の限りを尽くす人など、各々のカスタマイズを楽しんでいる姿が見受けられた。

同様の例として、11月オープンした「ひとりしゃぶしゃぶ 七代目松五郎 宮益坂上店」。1号店の赤坂店で感じた課題をもとにブラッシュアップした2号店が渋谷に登場した。ここでは「ひとりしゃぶしゃぶ専門店」という軸はそのままにカスタマイズできる楽しさを訴求。肉の種類や野菜の量、〆は麺かごはんか自由に選べる。ガッツリ肉を堪能したい人は黒毛和牛の肉尽くしにしてもいいし、筋トレやダイエットをしている人なら、鶏むね肉と野菜の組み合わせにもできる。

「まぐろとシャリ」の「まぐしゃり丼」に卵黄トッピング

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