「煮込み」に代わる“すぐ出てきて美味しい”名物
「鳩乃湯」は、2019年、学芸大学に1号店をオープンし人気店に。さらに去年には大手町にも出店し、そこで手ごたえを得たことで今回もこの業態で出店した。メニューは、全店共通の品が7割だが、季節のおすすめや〆の麺やご飯ものは各店舗の裁量でラインナップしている。
ただ、麻布十番では既存店で人気の煮込みは置かず、代わりに新名物として「骨付蒸鶏」(800円)を用意した。鶏肉を低温でじっくりと蒸し上げて柔らかい食感に仕上げ、香味野菜が香る特製の醤油だれで味わう品だ。骨付きのまま提供されるため見た目にもボリュームがあり、冷菜であるため注文後すぐに提供できてオペレーションのメリットも大きい。
あえて煮込みを名物にしなかった理由について、「酒場における煮込みの役割は、注文してすぐに出てきて、かつ美味しいこと。その本質を満たせるなら別に煮込みである必要はない」と吉利氏。定番すぎるがゆえのマンネリ感や、複数人でシェアしにくいというデメリットも感じていたという。
その他、定番メニューには、「とろたくつまみ」(1000円)、「カレースパサラ」(500円)、「ハムエッグ」(600円)、「ナスの味噌炒め」(600円)、「鶏の唐揚げ」(700円)、「豚の角煮」(700円)など、シンプルながらも丁寧に手仕込みされた品々が並ぶ。誰もが安心して注文できる、分かりやすいラインナップを心がけているという。一方で、「季節のおすすめ」メニューでは、麻布十番の大人な客層を意識し、旬の食材を使い割烹料理に近い、「少し渋め」の品を中心に展開する。取材時には「桜海老と筍の茶碗蒸し」(500円)や「独活と和牛のきんぴら」(500円)などが並ぶ。
締めは、麻布十番店の厨房の火力やスペースの制約から麺類は置かず、ご飯ものを中心に構成。フードメニューの価格は、そのほとんどが1000円以下に設定されており、麻布十番という立地を考えれば非常に良心的だ。

「骨付蒸鶏」。「嫌いな人が少ない」鶏肉を使っていることも名物にした決め手だ
店舗データ
| 店名 | 鳩乃湯 麻布十番店 |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区麻布十番2-17-8 パークⅠ 1F |
| アクセス | 麻布十番駅1番出口から徒歩1分 |
| 電話 | 03-6809-5126 |
| 営業時間 | 15:00~23:00(土日は12:00~) |
| 定休日 | 不定休 |
| 坪数客数 | 14坪20席 |
| 客単価 | 4000円~ |
| 運営会社 | 有限会社近藤商会 |
| オープン日 | 2026年3月27日 |
| 関連リンク | 鳩乃湯 大手町グランキューブ店(記事) |
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| 関連ページ | 鳩乃湯 麻布十番(Instagram) |

















