飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

学芸大学「鳩乃湯」&江古田「とろわる」のオーナーがタッグを組み、中目黒に「居酒屋 初場所」を開業。トレンドを追わない引き算の店づくり、彼らが目指す“普通の居酒屋”とは?

7月2日、中目黒に「居酒屋 初場所」がオープンした。「鳩乃湯」「ROJIURASAKABA 青 CORNER」などを展開する吉利雄太氏と、「雛家」「とろわる」の加藤 亮氏の人気酒場のオーナー2人が共同経営する。彼らが目指したのは「普通の居酒屋」。トレンドを追わない、引き算の店づくり。どこにでもありそうな定番の品が驚くほど美味しい。過剰なサービスはないが、注文したものがサッと出てくる。トレンドの移り変わりの激しい昨今で、こうした凡事徹底の店づくりは酒場の在り方に一石を投じている。


吉利氏は「青CORNER」を閉店、加藤氏とタッグを組んで心機一転、再スタート

中目黒駅から徒歩10分ほど。山手通りの青葉台一丁目交差点を曲がった先に「居酒屋 初場所」はオープンした。運営会社は学芸大学「鳩乃湯」、池袋「ハトノーユ」など人気酒場を展開する近藤商会(東京都板橋区、代表:吉利雄太氏)だが、中野「雛家」と江古田「とろわる」の運営会社、リズムプレイス代表の加藤 亮氏も出資し、実質的には近藤商会代表の吉利氏と加藤氏が共同で経営する。

互いに酒場を経営する吉利氏と加藤氏は5年来の友人。ホール業務を得意とする吉利氏と、料理人の経験が長い加藤氏。互いに異なる得意分野を持つ2人は、たびたび飲食店経営の悩みを相談しあっていたという。4年ほど前からは共同でケータリングや店舗プロデュースなど仕事面でも交流があった。

「居酒屋 初場所」開業のひとつのきっかけとなったのは、吉氏利が運営する中目黒の「ROJIURASAKABA 青CORNER」の閉店だ。同店は2011年、中目黒にオープン。13坪で月商450万~500万円を売る人気店へと成長していったが、お客が増えるにつれ、閑静な住宅街立地ゆえ近所に対する騒音問題も浮上していった。加えて、もともとが古い建物だったため老朽化問題も浮き彫りに。そこへ昨年春のコロナ禍が直撃。店は2020年4月から今に至るまで休業していた。「再開すべきか移転先を探すかを検討していた折、今回の物件と巡り合った。立地的には申し分ないが、当社で運営するには30坪の広さは少し大きすぎると躊躇していました」と吉利氏。そこで、加藤氏との共同経営を提案。加藤氏は「中目黒や学芸大学はコロナ禍でも客足が鈍っていないエリアで、進出を狙っていました。吉利くんとはもともと一緒に店をつくりたいねと話していたので二つ返事で決めました」と話す。これを機に吉利氏は「ROJIURASAKABA 青CORNER」の閉店を決断し、中目黒で新たなスタートを切ることとなった。

中目黒駅から徒歩9分ほど。山手通りの青葉台一丁目交差点からそれた場所に立地する。「駅からやや離れているが、むしろ大手チェーンが並ぶ駅前の喧騒から程よく離れ、かえって雰囲気がよくポテンシャルのある場所」と吉利氏

カウンター席にテーブル席、奥には小上がりを配置。昔ながらの下町酒場の趣に、どこかモダンな印象も。席間や通路はゆったりとした配置でスタッフも働きやすい。そうしたゆとりが結果的にお客への満足につながると考えだ

小上がりの様子。大人数の宴会にも対応できるが、あくまで居酒屋として子連れや未成年の来店は断っている

店舗データ

店名 居酒屋 初場所
住所 東京都目黒区青葉台1-27-1 青葉台Aハウス 1階

 >> GoogleMapで見る

アクセス 中目黒駅から徒歩9分、池尻大橋駅から11分
電話 03-6770-3354
営業時間 ランチ11:30〜14:30、ディナー14:30〜23:00(LO22:00)
定休日 火曜
坪数客数 30坪40~48席
客単価 ランチ1000円、ディナー2000円
運営会社 有限会社近藤商会
オープン日 2021年7月2日
関連リンク 居酒屋 初場所(Instagram)
関連リンク 鳩乃湯(記事)
関連リンク ハトノーユ(記事)
関連ページ ROJIURASAKAB青CORNER(記事)
関連ページ 居酒屋とろわる(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.