新横浜に「すし酒場さんじ」が開業。「最速で50店舗」を掲げるMostfun初のオリジナル業態。業態開発は完全アウトソーシング、組織・人事構築のプロが挑む新しい飲食店経営とは？

「他の人と同じことをしていたら成功できない」。新しい飲食店経営の行く末は！？

初のオリジナル業態を出店した理由についてはこう話す。「当社が掲げるのは、最速で50店舗。そのために創業直後の第一フェーズでは、確実に売れる業態のFCをやってきました。それを超えた今、第二フェーズとして、FC業態に慣れてきたスタッフがやりがいを見出せるよう、少し属人的なオリジナル業態に挑戦したというわけです。やってみてわかったんですが、業態開発ってすごく楽しい。お客様を喜ばせたいとどんどんこだわって時間がかかる。これはハマりすぎると危険だなと(笑)。今後の拡大を考えると、やはりヒットブランドの力を借りてFC中心に店舗を増やしていければと思っています。次の第三フェーズとしては、今年中に都内にも出店したいですね」。

「目下の悩みは、スタッフのキャリアの出口をどう設定するか。近年は独立志望の人も減っており、長く働くうえでのゴールをどう提示すべきか？考えています。日本で週休３日制をいち早く取り入れたユニクロや、GMOのような人事制度の先進企業の動きを参考にしながら、働き甲斐のある飲食会社を作っていきたいですね」とも。

「他の人と同じことをしていたら成功できない。僕は僕のやり方で突っ走る。きっと、大コケするか大成功するか、どっちかだと思うんで、まあ楽しみにしててください」とニヤリ。組織・人事の視点で飲食企業の拡大に挑む大崎氏。新しい飲食店経営の行く末に注目したい。

写真右からMostfun代表の大崎拓実氏、幹部で主に現場オペレーションを統括する反町真平氏、プロデューサーの宮崎元成氏。3人とも同い年の31歳で、以前より親交があったという

（取材＝大関　まなみ）

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