横浜・野毛に「魚乃福」がオープン。海鮮居酒屋「魚真」で5年店長を務め独立。鮮魚と水炊きを主軸に、野毛随一の「落ち着ける店」を目指す

採算度外視の刺盛りと、博多水炊きの2枚看板

料理のメインはもちろん、四季折々の鮮魚。店からもほど近い横浜中央卸売市場で仕入れる新鮮な魚介類8種を盛り合わせた「極上刺盛り」（1500円）は、本マグロにアワビ、ウニ、イクラ……と、「お客様のハートをつかむために、原価は無視しています」と松井氏が胸を張る、名刺代わりの一皿だ。

もう一つの看板メニューは、鶏ガラを7時間炊いたスープで作る「博多水炊き」（2000円）。2人前以上の注文が基本だが、魚をメインに楽しみたい人や、少人で訪れる人のためにポーションを小さくした「おつまみ水炊き」（880円）も用意。小ポーションで美味しさを知ってもらい、次はしっかり鍋を楽しみたいと2回目の来店につなげる狙いもある。

このほか、一品料理は「梅水晶」（680円）、「トロたく巻き」（580円）といったスタンダードかつリーズナブルなものから、つぶしたじゃがいもにカニ味噌を練り込み、カニのほぐし身やカニ味噌、カニジュレを合わせたカニ尽くしの「大人のポテサラ」（2480円）や、調理法が煮る・焼くから選べる「きんき」（1尾2580円）、「のどぐろ」（1尾3480円）といった高級路線まで幅広く揃える。

アルコール類はビール（500円～）やサワー類（550円）、焼酎（600円～）などの定番に加え、日本酒は1/2合400円～で揃うほか、ウイスキー（500円～）は20種類がラインナップ。セレクトはウイスキーをこよなく愛する松井氏によるもので、「ハイボールが好きという若い世代の方に、色々なウイスキーを楽しんでもらえたら」と話す。

何はなくとも、まずはこれ食べてほしいという「極上刺盛り」。（写真は2人前）

「大人のポテサラ」は2480円といわゆるポテサラとしては高額だが、カニのほぐし身やカニ味噌をたっぷりと使い、一般的なポテサラとは一線を画す仕立て。２～３人でシェアするのがオススメだ

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