渋谷・桜丘の夜に帰ってきた伝説の酒場「富士屋本店 サクラステージ」。スタンディングとビストロの2つの顔でスケールアップして登場、新時代の渋谷との共生を目指す

立ち飲みとビストロ、2つのスタイルで桜丘に集う大人たちをひきつける

店舗があるのはサクラステージの中でも線路側になる「SHIBUYAサイド」。当初は、駅近の地権者区画を提案されたが、できればまとまった空間が欲しいということで、駅から少し歩くが、1階が20坪、地下1階が50坪という大箱での営業となった。1階がスタンディング、地下1階がビストロとフロアによって異なるスタイルになっている。その経緯について、加藤氏は「『Shibuya Sakura Stage（渋谷サクラステージ）』からは以前のような大衆酒場を提案されましたが、コロナ禍を経験した今のご時世を考えるとそのスタイルはなかなか難しい。そこで1階は以前の立ち飲みのワインバーをイメージしたスタンディング、地下はゆったりと着席して食事ができる洋業態の店をやろうと考えました」と語る。

1階も地下も真ん中には富士屋本店を象徴する大きなコの字型カウンターが置かれており、地下のカウンターの中はライブ感満載のオープンキッチンがある。「お客様の目の前で調理を見せるオープンキッチンにこそ私たちのアイデンティティがあると思っています」（加藤氏）。カウンターには高級感のある一枚板を使用し、店舗奥には天井まで届く棚にぎっしりワインが並ぶガラス張りのウォークインのワインセラーを設置。桜丘を知り尽くしている加藤氏ならではのこだわりで、このエリアに集う大人たちをひきつける。

1階で店舗に使用しているエリアは13坪ほど。地下が2時間制になっているため、飲み足りない人たちの2次会利用も可能だ

天井が高く、地下とは思えない開放的な空間。カウンター席やテーブル席に加えて個室も用意されている

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