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渋谷に隠れ家的ワインバー「wine bar 縢-kagari-」がオープン。スパイスやハーブを生かした創作料理と多彩な自然派ワインをグラスで楽しませる

4月28日、渋谷区宇田川町に「wine bar 縢-kagari-」がオープンした。アパレル出身のオーナー、加賀谷祐介氏はゼットン(東京都渋谷区、代表取締役社長:鈴木伸典氏)やenrico(東京都渋谷区、代表:河野裕志氏)などを経て独立。ビル最上階に構える店舗では、選りすぐりの自然派ワインをグラスで揃え、好みの味わいを探しながらひと捻り加えた多国籍なつまみが楽しめる。


学生時代のアルバイト先で触れた人情に惹かれ、飲食の道へ。

「wine bar 縢-kagari-」があるのは、渋谷駅からは徒歩で10分弱、街に詳しい人なら神南小学校や税務署がある通りといえばピンとくるだろうか。個性的なカフェやバー、コアなレコードショップなどが軒を連ねる“無国籍通り”の一角。エレベーターがないビルを4階まで上がり、恐る恐る扉を開けると、センスが良い空間が広がっている。聞けばここは居抜き物件で、ベンチやカウンターは残置物をリメイクしたものだとオーナーの加賀谷氏が笑顔で教えてくれた。

アパレル志望だった加賀谷氏が飲食業界に魅力を感じたのは、バンタンデザイン研究所に在学中に始めたアルバイトがきっかけだった。「マンションの一室にある紹介制のお店だったのですが、大将とおかみさんが温かく優しい方々で。出勤する日はバイトの前と後、まかないを2回用意してくださったり、ごはんが少し余ると持たせてくださったり、僕が知らない所で、宮城の実家に連絡をして安心させてくださったり…本当に良くしていただきました。ここで人との付き合い方を教わった感覚があります」。

卒業後はアパレルブランドのアッシュ・ぺー・フランスへ就職し、販売やディスプレイデザイン、イベント運営など多岐に渡って活躍する。一方で、「東京のお父さん、お母さん」と慕っていたかつてのアルバイト先に顔を出し、店を手伝っているうちに、自分にはアパレルよりも飲食業が合っているのではと転職を決意。名古屋から東京進出を果たしたばかりのゼットングループが運営する「神南軒」(現在は閉店)の立ち上げスタッフとして入店。目が回るような忙しさで、ほとんど休日がなかったというが「一緒に働いていたのが熱意のある方々で、大変ではありましたが、充実していました」と当時を振り返る。やがて渋谷パルコ地下にあったブラッセルズが運営するベルギービールバー「イドロパット」(現在は閉店)を経て、家庭の事情で地元・宮城へ戻り、仙台で働いていた際に東日本大震災に遭った。

看板などはなく、マンションの一室のようなひっそりとした佇まい。初めて訪れる人は緊張感を覚えるだろう

店舗データ

店名 wine bar 縢-kagari-(ワインバー かがり)
住所 東京都渋谷区宇田川町11-11 柳光ビル本館 4F

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アクセス 渋谷駅から徒歩7分
電話 03-6427-0374
営業時間 火・水・木・日18:00~24:00 、金・土18:00~翌2:00
定休日 月曜
坪数客数 10坪12席
客単価 7000~8000円
運営会社 合同会社縢 
オープン日 2023年4月28日
関連リンク wine bar 縢-kagari-(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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