「代々木 鳥松」がオープン。「炭火串焼 けむり」グループの新店舗は高級焼鳥、銘柄鶏「天草大王」の熟成焼鳥をおまかせストップ制で提供。住宅街立地でハレの日需要を狙う

生産者との縁で、以前から描いていた高級焼鳥が具現化

単価3500～4000円ほど、日常使いの焼鳥店「炭火串焼 けむり」を多く展開してきた一方で、今回の「代々木 鳥松」は単価を7000円に設定した「高級焼鳥」という新しい挑戦だ。「デートや記念日などハレの日利用ができる高級焼鳥がやりたかった。白木のカウンターなど、鮨店のような高級感ある内装がいい、とハード面のイメージは固まっていたのですが、肝心のソフト面、商品についてはどのようなものを出すのかは考えあぐねていました」と小松氏。

そんな折、以前の常連客からの一報が入る。そのお客は、熊本へ移住し、銘柄鶏「天草大王」の生産に携わっていたが、コロナ禍で多くの鶏が行き場を失っており、「けむり」で引き取ってくれないか、という話だった。「早速、サンプルを取り寄せて試作をスタート。熟成と脱水を施して焼鳥にしたところ、非常に旨みの詰まった美味しい焼鳥ができました。かねてより構想していた、鮨店のような内装でこの美味しい焼鳥を出したい！と、ピースがハマった。カタチだけでなく中身の伴った店ができると確信し、店づくりを始めました」と小松氏。今年の初め頃から物件探しを開始。「食に対して感度の高い人が多い住宅街」を中心に探し、代々木の同物件を見つけた。

カウンターが16席と、テーブルも6席用意。白木を使った清潔感と高級感のある鮨店のような内装に仕上げている

店舗データ