
1982年東京都生まれ。成蹊大学卒業後、各種広告関係営業、外食企業のプロモーション・広報を経て、2014年1月、31歳で外食メディア「フードスタジアム」フードスタジアム株式会社 代表取締役就任。飲食店若手経営者の会「外食5G(現JFRX)」初代サポーター企業リーダー。2020年3月、株式会社ミライーツを設立。飲食業界における幅広い人脈、情報を持ち、飲食企業のサポートに従事する一方、独自に記事の取材・執筆・文責を手掛ける。

お話を聞いた「焼肉家 ごんたか」の代表の堀切 達也さん(左)、食団連 個店連合会 会長代理の佐久間清孝さん(右)
始まりは親の代から。お店の歴史と「個店連合会」との出会い
――まずは堀切さんと、お店の自己紹介からお願いできますか?
堀切さん:有限会社ごんたかの代表取締役、堀切竜也です。43歳になります。もともと父がこの会社をやっていまして、僕が継いだのが10年くらい前ですね。僕が生まれたときにはもう祖母がお店をやっていて、それを父が法人化して、僕が跡を継がせていただいた形です。

――とても歴史が長いんですね!
堀切さん:そうなんです。もともとは父が埼玉県の三郷市で「焼肉家ごんたか」をやっていたんですが、そこを閉めて流山の店舗だけになったんです。その後、僕が一旦独立する形で今の店を出店して、ゴンタカの名前を復活させて今に至る、という感じですね。それが約14年前です。
――なるほど。そんな堀切さんが、今回『食団連』や『個店連合会』の会場ボランティアに参加された経緯って、どんな感じだったんですか?
堀切さん:僕自身がもともと『焼肉協会』という団体に入っていまして、その研修会に『これマネ』の代表理事の山川さんがセミナー講師として来てくださったんです。それから『これマネ』に参加するようになって、その中で個店連合会のボランティア募集の案内があったんですね。「そういうものがあるならぜひやらせていただきたい」と思って、参加させてもらったのが経緯です。
コロナ禍で見えた課題と、飲食店が「まとまる」ことの重要性
――堀切さんは地元の青年会議所でも活動されていたとか。もともと、そういう横のつながりには積極的だったんですね。
堀切さん:そうですね。青年会議所は40歳までなので、コロナ禍の3年ほどですが、やらせていただきました。
――そのコロナ禍ですが、お店の状況はいかがでしたか?
堀切さん:うちの地域が特別どうこうっていうのはなく、皆さんと本当に同じような感じでしたね。自粛要請が出ればお客さんが落ち着いて、解除されればまた動き出して。売り上げがなくなっちゃうからお弁当を頑張ろうかって準備して、それが終わったと思ったらまたお店が忙しくなって…っていうのをずっと繰り返していました。
――まさに飲食店が大変だった時期ですよね。そんな経験の中で『食団連』や『個店連合会』の活動に共感されたポイントってどこだったのでしょうか。
堀切さん:当時は行政や政治に対して何かを思うってことはなかったんですけど、青年会議所がわりと行政ともコミュニケーションを取る機会がある団体だったこともあって、「確かに飲食店ってそういう(行政に働きかける)団体がないよね」って話は父ともしていました。今後、コロナと同じようなことがまた起こる可能性がないとも言えない思うので、そういう意味ではすごく共感しましたね。
――なるほど。個店連合会に加盟するメリットって、具体的にはどんなところにあると思いますか?
堀切さん:まず金銭的なメリットを享受できる様々なサービスを受けられることはシンプルにメリットだと思います。あとは、団体を経由したからこそ知れる新しいサービスだったり、いろんなつながりを持つことができるネットワークの部分も、非常に大きなメリットになると思います。

値上げだけじゃない!ピンチをチャンスに変える、焼肉屋の新たな挑戦
――今、お店として課題に感じていることってありますか?
堀切さん:直近で一番大きいのは、やっぱり食材の仕入れ価格高騰ですね。これはもう、ただの価格上昇じゃなくて、生活スタイルそのものが変わっていくくらいの事態だと思っています。この時代の変化に、どうやって焼肉屋を合わせて進化させていくのかが課題ですね。

――仕入れ価格の上昇は厳しいですよね…。値上げなどもされたのですか?
堀切さん:断続的にはしています。でも、ただ単純に「タンが上がった、ハラミが上がった」で値上げするのじゃなくて、「そうじゃなくて、新しいこれ食べてみませんか?」っていう提案を僕たちが作らなきゃいけないと思ってるんです。
――新しい提案、ですか!
堀切さん:はい。例えば、輸入の牛は厳しいので、ホルモン系や豚をいかに活用するか。焼肉屋って基本的に牛しか頑張らないんですよ(笑)。豚肉って、焼肉の視点であんまり捉えないんですよね。でも、焼肉屋として豚肉や豚の内臓を捉え直したときに、どういう商品開発ができるのか。それをやってみたら、価格も抑えられて、でも焼肉屋クオリティの美味しいものが提供できるかもしれない。それがヒットすれば、高騰しているタンやハラミの価格はステイできるかもしれない。今、そこにトライしたいなと思っています。
――めちゃくちゃ面白い発想ですね!そういうアイデアって、どうやって見つけてくるんですか?
堀切さん:もちろん、お肉屋さんから今後の見通しを聞いたりはしますけど、これはもう自分の中で「こうするべきじゃないか」と考えてのことですね。でも、焼肉業界の知見だけでは絶対に足りないはず。居酒屋で出ているメニューにヒントがあるかもしれない。だからこそ多業種・多業態の方と話せる『個店連合会』のような場はすごくありがたいです。
業界の未来を変えるカギは「店から引っ張り出す」こと
――堀切さんのように、広い視野で情報を取りに行こうとする経営者って、決して多くはないのでは、という気もするんですが…。
堀切さん:少ないですね。この前も地元の飲食店の方と話したのですが、昔ながらの集まりはあっても、未来の話というよりは直近の愚痴に近い話で終わっちゃう、と。じゃあどうする、みたいな話にはならないって言っていましたね。
――どうすれば、もっと多くの人が業界全体を良くしていこうってマインドになると思いますか?
堀切さん:やっぱり、リアルな場に来てもらうことじゃないですかね。「店から出す」っていうのが一番。飲食店の経営者って、基本的にお店から出ることができない、行動範囲も狭くなりがちだと思います。そして、オンラインでの活動は熱量が伝わりにくいし、飲食店の人はオンラインに慣れている人も少ないと思うので、効果は薄いと思います。先日の食団連の交流会も、やはりあの場に行って、やっぱりあの場に行って、あの空気感で直接話を聞くから熱量が上がるわけですよね。ああいう場にいかに来てもらうか、が大事だと思います。
――なるほど。その「場」として、個店連合会が機能していくと。
堀切さん:そうですね。もっと広い視野で飲食業界を良くしていこうというつながりって、なかなか持てないのが現状だと思うんです。1人でも多くの人に、飲食業界の可能性を明るく、プラスに捉えてもらえるような活動ができる団体にしていきたいですね。
――最後に、個店連合会への加盟を迷っている方にメッセージをお願いします!
堀切さん:まだ新しい団体なので、これからどういう組織になっていくかは未知数です。でも、その「志」はブレずに、同じ志を持った人たちが集まっていくと思うんです。それが、これからの自分たちの未来を作ることにつながるはず。デメリットは多分ほぼないので、まずは気軽に参加してみて、我々が目指す世界に触れてみて欲しいです!
――ありがとうございました。
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