自由が丘に「食事処GOEN」が開業。「令和の虎」で注目を集めた間借りとんかつ店、念願の実店舗。「とんかつ新宿さぼてん」や学芸大学「びゃく」を経て独立した29歳オーナー

やりたかったのは居酒屋だが、得意を生かしてとんかつランチで間借りスタート

物件の内見も始めていたが、資金面でも実店舗の開業はまだまだ現実的でないと考え直し、まずは間借りで店を始めることに。グリーンハウスフーズを退職し、2023年5月から「創作とんかつGOEN」の屋号で祐天寺の飲食店を間借りするかたちで営業をスタート。ランチタイムの営業で、とんかつ定食やかつ丼を提供した。「大学時代からやりたかったのは居酒屋。夜におつまみとお酒を出す間借りも考えましたが、まずはこれまでの経験から自分が得意としているとんかつ、ランチ業態で始めることにしました」と横瀬氏。

同時に足りないと感じていた居酒屋ノウハウを学ぶべく「多くの店に飲みに行った中で最も感動した」という渋谷の「酒場きんぼし」を運営するマルホ（東京都渋谷区、代表：池上善史氏）の門を叩き、昼は間借り、夜は同社の運営する学芸大学の「びゃく」や渋谷「渋谷きんぼし」で働いた。

間借りは祐天寺からその後、三宿、神泉と間借り先を移転したが、横瀬氏のとんかつはどの店舗でも評判を呼んだ。ランチで単価は2000～3000円と安くはないが、豚肉や衣、揚げ方などにこだわりのつまったとんかつに、横瀬氏の接客も相まって地域でじわじわとリピーターを獲得。「サラリーマン時代の収入を上回り、開業資金も貯まる程度には売上を得ることができました」と横瀬氏は話す。

ガラス張りで開放感ある店内はシンプルにテーブルを並べた。「本当はオープンカウンターで造りこみたかったですが予算が足りなかった。ただ、1店舗目なので背伸びせず、今後、利益が出てから改装するなどもアリだと思っています」と横瀬氏

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