高円寺に「酒坐愛次郎（さけぐらあいじろう）」がオープン。ベイシックスや「田中田」、「並木橋なかむら」などを経験したオーナーが、大衆酒場文化の強い高円寺であえて単価を上げた隠れ家居酒屋に挑む

1つの店舗を最強にしたい！着実な店舗運営で高円寺への定着を図る

オープンから1か月ほどであるが口コミでじわじわと認知が広がっているそう。客単価は6000円から7000円で、高円寺にしては少し高めであるものの、お客からは好評。「大衆酒場のイメージが強い高円寺ですが、住宅街には食の感度の高い富裕層も多く住んでいる。それなりに値の張るメニューも頼まれることが多いので、アッパー居酒屋の需要を感じています」と話す。

今後については、「経営者であるよりも職人でいたいので、多店舗展開をするよりは、1つの店舗を最強にしたい」と谷村氏。現状は回転数などに課題があるので、まずは一歩ずつ着実に改善させていき、高円寺への定着を狙う。その先の構想としては、「もし二店舗目を出すなら、『酒坐愛次郎』の延長線上で、待合スペースの役割として近場に立ち飲み屋さんを作るなどもいいかもしれませんね」。

オーナーの谷村愛弘氏。店名の由来は、おじいさんの名前が愛次郎だったことと、アルファベット表記の「Aijiro」はスペイン語で「アイヒロ」と読むことから

（取材＝吉田真琴）

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