町田に「酒とおばんざい いそいそ」が開業。消防士から飲食へ転身、繁盛店「すこぶる」で7年修業し独立。気軽な大衆酒場だが、調香師による独自製法のドリンクにも注目！

将来の酒づくりを視野に、同級生とともに居酒屋を立ち上げる

こうして「すこぶる」で合計7年働いたが、独立の後押しとなったのが同級生2人の存在だ。ともに店を運営する影山氏は、大学院の修士課程を卒業後、香料メーカーに就職。食品や飲料の香料の開発に4年ほど携わった。その後、岐阜や愛知のクラフトビールのブルワリーやクラフトジンの蒸留所、日本酒蔵で酒造りに関わりながら「いつか自分で酒づくりをしてみたい」と考えていた。そんな中、小林氏と居酒屋で独立を目指そうと意気投合。まずは居酒屋を運営することで酒づくりの足がかりにできればとの考えだ。さらに、町田の海鮮居酒屋で働いていた浅利氏も合流。気心知れた仲間とともに、3人の地元である町田で開業を目指した。名古屋から東京へ戻り、1か月ほどで元駐輪場だった場所に立った新築マンションの1階を見つけ、物件もスムーズに決まった。

デザインは山崎哲也氏が担当。学芸大学の「アオギリ」や代々木上原の「ウエトミ」を手掛けたデザイナーだ。写真のオープンキッチンのカウンターは、幅はゆったり70ｃｍのテーブル幅を取っている

テーブル席のゾーン。大衆酒場の和テイストもありながら、クラフトビールやジン、ワインを出しても違和感のない雰囲気を意識した

店舗データ