蒸留抽出したシロップとビールを合わせた「アレンジビア」など独創的ドリンクが揃う
こうしてオープンした「酒とおばんざい いそいそ」は、小林氏が「すこぶる」で学んだことをベースに、3人なりのオリジナリティを加えた大衆酒場となっている。フードは、「すこぶる」でも名物だった「肉豆腐」(500円)、「すだちパッチョ」(990円)、「おばんざい盛り合わせ」(2人前1200円)の3つに、それ以外にもお造りや揚げ物、焼き物、酒肴や〆の麺・ごはんもの、デザートまで。「定番と個性派、それぞれのメニューをバランスよく用意しています。個性派の方は、おもしろい素材の組み合わせ方で色を出していきたい。あっさりとガッツリのバランスも大事にしていて、揚げ物や肉、魚のガッツリメニューがある一方で、おばんざいは野菜を中心にしてあっさりと食べられるようにしています」と小林氏。
ドリンクは幅広く用意。特に生ビールは「アサヒスーパードライ」(500円)のほか、ビールを使った「アレンジビア」シリーズが自慢だ。影山氏の調香師としての技術を生かし、蒸留器などを使ってエキスを抽出したシロップを「スーパードライ」で割ったもので、「クラフトビールよりも手頃な価格でクラフトビールのような味わいを楽しんでほしい」と開発した。オレンジピールやコリアンダーの香りエキスを使ったシロップで「ヒューガルデン」のような味わいを再現した「白ビールタイプ」(650円)や、麦芽やコーヒーのエキスを使った「黒ビールタイプ」(650円)、フルーツや乳酸を使った「フルーツビールタイプ」(680円)を用意。さらにクラフトビールも樽生で3タップを備え、その時々のビールをつなぐ。
お茶割りも焼酎と茶葉の相性を吟味した自信作が揃う。今や定番となった「JJ」は、同店では単にジャスミン焼酎をジャスミンティーで割るのではなく、ジャスミン焼酎に厳選した茶葉を漬け込むことでワンランク上の味わいに仕上げており、「J」が1つ多い「JJJ」(600円)と銘打つ。山椒の香りエキスを抽出した「山椒レモンサワー」(650円)や、「角ウイスキー」にオーク樽などで香りづけして「山崎」の味をイメージした「山崎respect角ハイボール」(700円)などもこだわりの1杯だ。「一見すると普通のサワーやビールのように見えますが、影山のマニアックな調香技術が詰まったドリンクです。ここまでこだわっている居酒屋は見たことがない」と小林氏は太鼓判を押す。
店舗データ
店名 | 酒とおばんざい いそいそ |
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住所 | 東京都町田市原町田4-5-14 |
アクセス | JR横浜線町田駅から徒歩1分、小田急線町田駅から徒歩5分 |
営業時間 | 17:00~25:00(LO料理24:00、ドリンク24:30) |
定休日 | 水曜 |
坪数客数 | 15坪38席(テラス含む) |
客単価 | 4000~4500円 |
オープン日 | 2024年9月12日 |
関連リンク | 酒とおばんざい いそいそ(Instagram) |