京急蒲田にテキーラ専門店「Solana（ソラナ）」がオープン。長年、酒の卸で経験を積んだ女性店主が70種を超えるプレミアムテキーラを取り揃え、その魅力を伝導する！

70種類以上のプレミアムテキーラを取り揃え。お客の趣向をヒアリングして提案する

「Solana」で取り揃えているのは、その全てがアガベ100％のプレミアムテキーラで、その数、実に70種類。お客がテキーラを飲んだことがあるか否か、普段口にしている酒はどのようなものかといった趣向をヒアリングし、好みに合うと思われるものを提案する。

棚にズラリと並ぶテキーラは、山下氏によれば熟成段階によってカテゴリに分けられる。樽での熟成なし、または樽熟成60日未満で早熟でフレッシュな風味の「BLANCO（ブランコ）」。樽熟成60日以上、1年未満で熟成香がかぐわしい「REPOSADO（レポサド）」。そして、樽熟成1年以上、3年未満で香りも味わいもコク深い「AÑEJO（アネホ）」。同じ名の酒でも熟成の違うものも多数。そんな中、山下氏が勧めるのはソーダ割だ。「テキーラってストレートで飲むイメージが強くて、ソーダ割という発想を持つ方はほとんどいません。でも、プレミアムテキーラは雑味がなく、ソーダ割だとすごく上品で、飲みやすいんです。ハイボールでも飲む感覚で、気軽に楽しめるものだと感じてほしいですね」と、山下氏。単品では600円台～2000円台と、手の届きやすい価格帯を揃えており、「熟成違い3種 飲み比べ」（1300円～）、「ブランド違いブランコ3種 飲み比べ」（1200円～）といった飲み比べセットも用意。「私が特にアプローチしていきたいのはテキーラ初心者の方。興味を持っていただいたものを、気負わずに試していただきたいと考えています」。

また、テキーラにグレープフルーツジュースとソーダを合わせた「パロマ」（800円）、カルーアを合わせた「ブレイブブル」（800円）、ミントとライム、ソーダを合わせた「メキシカンモヒート」（900円）といった「テキーラカクテル」も。山下氏は「今はステアで作れるものだけ揃えていますが、ゆくゆくはシェイカーを使ったものも用意しようと思っています。現在、シェイカー猛練習中です（笑）」と、レパートリーの増加に意欲的だ。さらに、メキシコというテーマに合わせ「SOL」、「CORONA」、「TEKATE」（各750円）といったメキシコビールも用意。酒の卸業者で働いていた知見が見事に生きている。

フードメニューは「スモーク効いてるミックスナッツ」、「手作り生チョコ テキーラ入り」、「サラミ」（各500円）といったテキーラのおともにつまめる軽食。豚肉とチーズをはさんだトルティーヤ「ケサディーヤ」（800円）、「ナチョス」（700円）、「チリコンカン」（600円）など、店舗風情にぴったり合わせたメキシカンも用意している。

熟成段階の異なる同種のテキーラを飲み比べできる「熟成違い3種 飲み比べ」。「同じテキーラでも熟成で味わいが全く違うという奥深さを知ってもらいたい」と、山下氏

「ケサディーヤ」。酒が主役の店舗であるため、つまみは軽食が中心だ。テキーラに相性の良いメキシカンを山下氏なりのカスタマイズで提供している

店舗データ