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向島に「酒と茶と 襤褸(らんる)」がオープン。お茶ハイボールと酒のアテ、「酒肆一村」出身店主による、古典酒場へのリスペクトを込めた緊張と弛緩が作る心地よい酒場

7月7日、墨田区向島に「酒と茶と 襤褸」がオープンした。駅から10分以上離れた住宅街の中に佇むカウンター8席の酒場だ。茶葉を酒に漬けてソーダアップした「お茶ハイボール」をはじめビールや日本酒などの酒と、それらに寄り添うアテを提供する。店主の松木恵美氏は、門前仲町のレモンサワーが名物の酒場「酒肆一村」から独立。「酒肆一村」の世界観を踏襲しつつ、松木氏が愛する古典酒場へのリスペクトを込め、ほどよい緊張感を保ちつつ酒を楽しむ空間づくりが魅力だ。


「志賀高原ビール」の醸造所や「酒肆一村」で経験を積み独立

押上駅、曳舟駅からともに徒歩10分少々。かつては花街として栄えた墨田区向島に「酒と茶と 襤褸」はオープンした。下町風情が漂う住宅や商店が立ち並ぶ生活地域の一角にある重い扉を開くと、静謐なカウンター8席の空間。オーナーの松木恵美氏が凛とした着物姿で迎えてくれる。まるで高級割烹のような出で立ちだが、ここはあくまで「酒場」。「雰囲気に気を使って小声でお話されるお客様もいるんですが、リラックスしてお酒を楽しんでいただければ」と松木氏は微笑む。

京都・宇治のお茶メーカーの営業、コンビニの商品開発の職を経験してきた松木氏。やがて酒に関する仕事がしたいと、クラフトビール「志賀高原ビール」で知られる長野の玉村本店に飛び込み、ビールの醸造と直営飲食店の職に4年ほど従事する。その中で飲食店を持ちたいという思いが強まり、門前仲町の「酒肆一村」に入る。ドリンクや料理を学び、系列の「酒亭 沿露目」でも経験を積んだ。「本当は2年くらいで独立したかったのですが実際に入ってみると学ぶことが多く、結果、4年にわたって修業させてもらいました」と松木氏は話す。

物件を探し始めたのは昨年7月ごろから。下町情緒のある街に惹かれ、浅草や蔵前で検討するもなかなか決まらず、範囲を広げて見つかったのが向島の同物件だ。「チャレンジングな物件ですが、この土地は花柳界が現存し、『鬼平犯科帳』のゆかりの地でもある。その伝統的、歴史的な背景に惹かれて決めました」と松木氏。

住宅街にあるマンションの1階。道に置かれた行灯が目印だ

店舗データ

店名 酒と茶と 襤褸(らんる)
住所 東京都墨田区向島2-10-11

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アクセス 押上駅から徒歩10分、曳舟駅から徒歩12分
電話 03-5637-8266
営業時間 16:00~22:00
定休日 水曜
坪数客数 15坪8席
客単価 5000円
オープン日 2022年7月7日
関連リンク 酒と茶と 襤褸(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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