RYコーポレーションの「LA COCORICO」が10月23日、渋谷初出店！名物のロティサリーチキンと同ブランド初登場の石窯ピザで、オープン直後から人気店に！

渋谷駅新南口から徒歩30秒。渋谷と言っても新南口の近くはオフィスビルが多く、繁華街のイメージとはかなり異なる。駅前にはコンビニとチェーン店のカフェが並んでおり、その一角にあるのが飲食店がいくつも入っている新しいビル「GEMS渋谷」。その5階に10月23日、ピザとロティサリーチキンの店「LA COCORICO（ラ・ココリコ）」がオープンした。店内は、イタリアの古民家調コテージをイメージしており、温もりある空間を作るためにテーブルや梁、壁などはフェイク素材ではなく、本物を使った。ピザを作る職人を見ながら食事ができるカウンター席、小人数のパーティーもできるテーブル席、ゆったりくつろげるソファー席や個室もある。 「まだ知名度が低い店だから、この立地でお客様が来てくれるのかと、不安でした」と話してくれたのは、この店を運営するRYコーポレーション（東京都品川区）の広報担当、小川結香さん。ビストロや居酒屋など24店舗を展開する同社だが、「LA COCORICO」ブランドとしては4店舗目で、渋谷には初出店だ。ところが、いい意味で小川さんの不安は覆された。周辺にこのような商業施設がなかったため、平日はオフィスワーカー、週末は近隣に住んでいる富裕層が訪れる。「週に何度も来てくれる常連さんがすでにいます。お客様に支えられていると思います」と笑顔をほころばせた。 メニューは、文字もイラストも手描きのものが画板で登場する。すべて小川さんが描いたものだそうで「店のイメージに合わせて、メニューにも温かみを出そう」というアイデア。料理は380円からで、83品と多いが、いずれも既製品は一切使っていない。ベーコンやスモーク料理も手作りで、「ごん太 あらびきソーセージ」（580円）などのソーセージは腸詰めもスタッフが行なっている。 意外にも「LA COCORICO」ブランドでは初登場となるのがピザだ。生地から手作りし、重厚感のある石窯で焼くピザは、全て18センチと小ぶりのサイズ。それを4カットで提供する。「大きめに切ることで、生地を丸めて具を包むようにして召し上がっていただけます」（小川さん）という配慮だ。具は通常の1.5倍にしており、モチモチ食感の生地だけでなく、たっぷりの具も楽しんでもらえるようにした。定番の「マリナーラ」（580円）、たらば蟹とずわい蟹が贅沢な「グランキオ」（750円）など16種類ある。 そして何と言ってもこの店の名物は、「ロティサリーチキン」（ハーフサイズ1400円、フルサイズ2800円）。鳥取の大山鶏を朝じめし、塩のみの味つけで1時間じっくり焼きあげ、チキンそのものの美味しさを味わえるため、来店客の8～9割が注文するという。 メニューは手描きの画板、そしてワインリストは新聞のようになっている。ワインは60種類あり、ボトルは2600円から、グラスは日替わりで600円。このリストが新たな試みで、輸入業者（インポーター）別になっており、来店する客にもインポーターを知ってもらえるようにした。また、ホールスタッフの教育の意味もあると小川さんは言う。「ソムリエでもない限り、60種類のワインを全て覚えるのは難しい。でも業者別になっているから、お客様に味や産地別でワインをお勧めしやすいんです。」リストに載っているのは小規模な5社のみで、半年間ごとに集計し、出数の少なかった2社は入れ替えになる。このため、ホールスタッフのためにワインの勉強会を開いてくれたりと、インポーターも一緒になって店を盛り上げてくれるようになったという。 ドリンクで注目なのがもうひとつ。サントリーと共同開発した日本初導入の三連式専用サーバーで提供している、フレッシュフルーツを漬け込んだ自家製のフルーツブランデーだ。それをトニックウオーターで割ったものが「ブランデースプリッツァ」で、「オレンジ」「アップル」「パイナップル」（各480円）などの他、フルーツブランデーを使ったレモネードもある。飲みやすく、フルーツが入ってヘルシーなイメージもあるため、女性に大人気だ。 コストパフォーマンスの高い料理とドリンクの「LA COCORICO」。RYコーポレーションはこの渋谷店にかなり力を入れており、1ヶ月の売り上げ目標を1500万円に設定している。オープンから1週間、ピークタイムはほぼ毎日満席で、その目標を達成できそうな勢いだそうだ。今後このブランドとしては、2013年、都内にもう1店舗出店する予定で、会社全体では2012年内にあと3店舗のオープンが控えており、24店舗から27店舗へと拡大する。「社員みんなで変革期だと話しています」（小川さん）というRYコーポレーション、これからどんな変貌を遂げるのだろうか。

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