新宿御苑に「酒と鉄板 噺（はなし） 新宿御苑店」が開業。神戸の長田風お好み焼きをはじめとする鉄板焼き酒場、スタッフの独立支援を視野に出店するLDWorksの新店舗

平日はサラリーマン、休日は家族連れ、深夜帯は同業者と三方面から集客

ターゲットは主に３つに分かれている。平日は周辺で働くサラリーマン、休日は子連れ含む近隣住民。さらに、深夜帯まで営業することで周辺の飲食店で働く同業者の利用も狙っている。「近くに飲食店が多いので、働く方が仕事終わりにお客様と一緒に来店していただくことも多々あり、理想的な流れですね」と夏木氏。こうして曜日や時間帯ごとに異なる客層を幅広く狙える立地も、出店の決め手だったという。

目標月商は500万円。「譲渡前提で出店しているのは、自分には“社長のセンス”がないと思っているから。前職のDREAM ONの赤塚元気社長や、カームデザインの金澤拓也社長のような圧倒的なカリスマ性や求心力は、僕は全く持ち合わせていない。どちらかというと“仲間と同じ目線で並走する”タイプ。だからこそ独立支援で皆と一緒に楽しく稼げる会社をつくろうと思いました。そうすれば今後ずっと一緒に仕事できると思ってやってきました。4年間経営をしてきて、最初の2年は『カリスマ社長にならねば』というプレッシャーが強く、スタッフにも緊張を与えてしまったこともあった。4年目に入り、実際に独立支援の第一号を叶えることもできて肩の力が抜けてきた。スタッフも楽しく働いているように感じるし、今、すごくいい感じで飲食業の本当の楽しさがようやく理解できてきました」と夏木氏は笑顔を見せる。

写真左からLDWorks代表の夏木拓郎氏、スタッフの平尾みゆき氏、店長の桑野ヨシキ氏

（取材＝大関　まなみ）

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