赤坂に「Marco」がオープン。西麻布のステーキレストラン「ジーナジーナ」代表の新店舗は和洋折衷の小鍋料理をお座敷で楽しむ割烹×バル、インバウンドも狙う

フランチャイズ化も視野に入れての展開を目指す

オープンして3カ月目だが、すでに多くの常連客で賑わっている。「年齢は30代から50代までで、近くに住んでいる人や以前からの常連客が多いですね。和の情緒を楽しめる店なので、今後はインバウンドの観光客がもっと増えればと考えています」と青柳氏は話す。大森氏が芸能活動に携わってきたこともあり、俳優や歌手志望の若いスタッフが多く働いている。これらのスタッフがすべて口コミで集まっているところが大森氏の強みだろう。目標を持って働くスタッフの活気ある姿も「マルコ」の雰囲気を明るくしている。

現在、「マルコ」の運営はスタッフのマネージメントを含め、青柳氏がメインで担当。大森氏に今後の店舗展開について尋ねると、現在、焼肉店の出店を計画中とのこと。「自分で日本全国の牧場を訪ねていき、そこから直接お肉を仕入れています。仲介業者を通さないので、リーズナブルな価格で上質な肉を提供できるんです」とお肉ソムリエの資格を持つ大森氏ならではの新店についての構想を話す。「マルコ」についても青柳シェフの高い調理技術で下ごしらえまですませた料理をメニュー化し、フランチャイズにすることも視野に入れているという。大森氏と青柳シェフ、二人のタッグによる今後の展開に大いに期待したい。

左：大森万奈未氏、右：青柳悠太氏。「『マルコ』は完全に自分の裁量で運営できるので、自分自身の店みたいなものです」と話す青柳氏。大森氏の青柳氏への信頼の深さが伺える

（取材＝小田中 雅子）

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