渋谷・桜丘の夜に帰ってきた伝説の酒場「富士屋本店 サクラステージ」。スタンディングとビストロの2つの顔でスケールアップして登場、新時代の渋谷との共生を目指す

渋谷・桜丘の歴史と共に歩んできた老舗酒場が満を持して創業の地に復活

富士屋本店の歴史は明治16年（1883年）に初代が桜丘町に創業した酒販店にさかのぼる。その後、1971年に2代目が店舗地下に「大衆酒場 富士屋本店」を開業。以来、町の歴史と共に「富士屋本店ワインバー」「ピッツェリア アルフォルノ」「洋食 富士屋」と3店舗を展開し、いずれも賑わいの絶えない繁盛店として成功させてきた。2018年から始まった渋谷駅桜丘口地区の再開発事業による立ち退きで、いずれの店舗も閉店・移転を余儀なくされる。50年以上に渡って営業を続けてきた大衆酒場も多くのファンに惜しまれながら閉店した。その後、2019年にワインバーとピッツェリア、洋食業態を合体した「富士屋本店ワインバー」を、2022年に閉店した名物酒場を彷彿とさせる「立呑　富士屋本店」をオープンし、見事に桜丘の夜に復活を遂げた。そして、今回、復活の集大成として創業の地に戻り、「富士屋本店サクラステージ」のオープンとなった。

入口が公道に面しているため、商業施設内にあるが路面店のように利用することができる。富士屋本店は桜丘のほか、三軒茶屋と日本橋浜町にも店舗がある

店舗データ