五反田に「酒肴あおもん」がオープン。「これがいい。があるお店。これでいい。があるお店。」をキャッチコピーに、青魚をメインにした酒場。悪立地をもろともせず早速話題に！

開業費用が上がる中、スタッフの独立支援をしたい。「あおもん」に込めたもう一つの意味

「場所も悪いし、認知が広がるのに時間はかかるだろうと覚悟はしていましたが、思った以上に口コミが広がっているようです」と渡辺氏は笑顔を見せる。毎日必ず満席になり、日商はおおよそ15万円だという。

まずは同店を軌道に乗せてスタッフを正社員で雇い、その後はスタッフのやりたい店を作って独立支援をしていくのが目標だという。「昔と比べてあらゆるものの値段が上がり、開業にかかる費用は数年前と比べて２～３割は上がっているように感じます。そんな中、個人で独立するのは厳しくなってくる。そこで1店舗目の店づくりを支援して、うまくいったら2店舗目以降は自分で……という流れをつくっていけたら」と話す。渡辺氏は経営者として「青は藍より出でて藍より青し」をテーマにしているという。弟子が師匠よりも秀でることを指す言葉だが、スタッフには自分を超えていってほしい、そのためには支援を惜しまないという思いの表れだそう。実は「あおもん」の「青」には、そんな意味も込められているという。

店主の渡辺慎一郎氏。スタッフが働きやすい労働環境づくりも意識するところで、勤務時間は14時～翌0時と決め、超過分は1分単位で残業代も支給しているという

（取材＝大関　まなみ）

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