代々木八幡に「MUGE（むげ）」がオープン。「融通無碍」を信念に、和を中心にしつつも型にはまらない、自由闊達なカウンター割烹

２～3年後に近隣に仕出しやおせちの店をもう1店舗が目標

「コロナ禍もあり厳しいこともあるが、以前の職場の常連様や同業の友人に助けられている」と齋藤氏。これまでの職場での馴染み客も多かった同氏。当初は知人中心に来店がありつつも、じわじわと地元にも認知が広がり始めている。食の感度の高い街だけに、齋藤氏の表現したいコンセプトを理解し、気に入るお客も少なくない。

今後は同店を軌道に乗せ、２～3年後に近隣でもう1店舗の出店が目標だ。「仕出し弁当やおせちの経験もあるので、それらやランチを中心に売りつつ、夜はおばんざいをつまみながら気軽に飲める店を考えています」と齋藤氏。ドミナント展開することで食材や仕込み、人材の効率化を行いたい考えだ。「これまでの修業経験から料理の引き出しはまだまだあるので、少しずつ実現していきたい。ですが、結局は“ここでしか味わえないもの”をコンセプトにお客様に楽しんでもらうだけですね」と気負いなく語る。

写真左から店主の齋藤祐司氏、スタッフの澤田 凪氏

（取材＝大関　まなみ）

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