代々木で人気のイタリアンバル「La libera」が恵比寿に2号店をオープン。8月22日、恵比寿駅近くに「Osteria La libera（オステリア ラ リベラ）」が登場！

2009年の5月、代々木に1号店をオープンした「La libera（ラ リベラ）」。地域密着型で日常使いできるイタリアンバルとして、地元民を中心に客が客をよび、人気店となった。1年ほど前から2号店の出店を視野に入れていたようで、物件・人材が揃ったタイミングで8月22日、今度は恵比寿に「Osteria La libera（オステリア ラ リベラ）」をオープンした。
オーナーは徳島県出身の宮崎勝仁さん35歳。和食出身の料理人という、今のバルからは想像がつかない経歴の持ち主。テレビに映る料理人の姿に憧れ、大阪の専門学校を卒業後、料理の世界へ入った。はじめは大阪の寿司割烹で3年ほど働いたようだが、仕事の合間に様々な店を食べ歩いては興味を抱くなかで、イタリアンの世界へ惹かれていったという。当時、寿司割烹では生魚などを扱うことが多かったが、豪快でリズミカルに「火で調理する」というスタイルの方が、自分に向いているのではと思いイタリア料理に関心を寄せ、渡伊。1ヶ月半ほどをイタリアで過ごし、肌で現地を感じ食文化に直接触れ、漠然としたイタリアへの憧れが確信へ変わったという。大阪に戻ってからは、名店「PONTE VECCHIO（ポンテベッキオ）」でイタリア料理を一から学ぶべく4年間働いた後に、再びイタリアへ。星つきレストランやトラットリア、オステリアなど複数の店で経験を重ね、修業を積んだ。帰国後はステージを東京に移し、オファーのあった赤坂・銀座の店でシェフを務め、その後は葉山でリストランテをオープンする予定であったが、準備段階で白紙となってしまった。が、それをチャンスととらえ、独立を決意。代々木に1号店をオープン、次いで、今回の2号店開店に至った。
JR恵比寿駅西口から線路沿いに坂を登りきった場所に店を構える2号店。ウッドデッキのテラス席を通り入る店内は、奥行きのある12坪。20席のこぢんまりとしたイタリアの居酒屋的空間で、ちょっと一杯からしっかり食事をするディナー需要まで、お客次第の使い方ができる柔軟性のある点が客を引きつけている。
アルコールはイタリアワインをメインに40種ほど揃え、ボトルは1980円～とリーズナブルなものから、最も高いものは14000円とグランヴァンまで幅広く取り扱っている。グラスも価格は650円から15種と充実している。“おひとり様”にも嬉しい品ぞろえと安心の価格である。
料理は本場イタリアのリグーリア、トスカーナ、ピエモンテ、マルケと各地方の特色ある料理を学んできたシェフの松井信将さんが考案している。ワインにあわせて軽くつまめる手軽なメニューは日替わりも含め20種ほどを用意し、450円～980円と安価。「自分が美味しいと納得できるものを、できるだけ安く出したい」と、話す。本場の料理に同店流のアレンジをきかせ、「自家製サルシッチャのロースト」（550円）、「鶏の首肉セセリのポレンタ フリット」（600円）、「イタリア産ウサギとパプリカ フレッシュポルチーニのラグー 自家製パッパルデッレ」（1450円）など、定番料理から地方独特の郷土料理まで幅広い。「お客様をよく観察し、好き嫌いや味の好みなど、微妙なニュアンスを感じ取り、料理に反映しています」と、細やかな気配りも常に欠かさない。食材、特に肉や野菜は、レストランでも扱えるような鮮度と品質にこだわって、宮崎さんが目利きをした上で、良いと思ったものを選んで使っている。
若手男性陣で店を営む「La libera」。故に、明るく活気にあふれているが「いいものを安く、自由に楽しんでもらう」という客への愛にあふれた温かみのある店。代々木店同様、この恵比寿店にも人気の火がつくのか、今後も注目していきたい。

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