「kawara CAFE&DINING」「かわらや」のエスエルディーが新業態「HiKaRi cafe&dining」第2号店を4月23日、新宿歌舞伎町交差点前にオープン！

店舗プロデュースやコンサルティングのほか、新宿や渋谷を中心に「kawara CAFE & DINING」「かわらや」など直営のカフェ＆ダイニングやライブハウスの運営を手掛け、4月1日には同社系列13店舗目となる新業態カフェ「HiKaRi cafe&dining」を渋谷に出店したばかりのエスエルディー（東京都渋谷区・代表取締役社長 青野玄）は、4月23日、一ヶ月を切る早さで歌舞伎町交差点前のビル7階に第2号店目となる「HiKaRi cafe&dining」をオープンさせた。
“太陽と月の光”をテーマに、カフェタイムにはカフェらしく、ディナータイムにはディナーらしくと、二面性で展開する同ブランド「HiKaRi cafe&dining」。エスエルディーが展開する若者向けのカフェ業態「kawara CAFE & DINING」の姉ブランド的存在として、料理、空間など、すべてにおいてワンランク上に設定。既存のカフェメニューに加え、本格的な料理を食べたい、落ち着いた空間でいいお酒を飲みたいといったゲストも気持ちよく過ごせるよう、ダイニング的要素に力を入れ、より幅広いニーズに応えられる内容となっている。一足先にオープンした渋谷店の動向は好調で、30代以降という新顧客開拓にしっかりと繋がっている様子だ。
店内は、これまで同様、アートと音楽を主軸に壁画には躍動感溢れるライブペイントを入れ、「kawara CAFE & DINING」のようなウッド調のやわらかな雰囲気を残しつつもガラスやステンレスを使ってハイブリッドなイメージを演出。歌舞伎町という土地柄に合わせて黒の革張りのソファーを設置するなど、ラグジュアリーさを強調させた。7階という見晴らしのいい店内からは歌舞伎町交差点を眼下に、新宿の雑踏を忘れさせる開放的な眺めが広がる。店内にはDJブースが配され、オープニング1週間はディナータイムに生ライブを開催するほか、通常営業時にもDJライブが楽しめる不定期イベントを行なう予定。
メニューは、従来のカフェイメージが強い内容から本格的な料理へとアップデートされ、魚、チーズ、野菜、ワインと、ワンランク上の展開。生ハムやクリームチーズ、コンビーフなどを具材とした生春巻き600円～などエスニック要素も取り入れられている。週替わりランチは、日替わりのHikariプレート950円を始め、特製タコライス850円やカレー900円など全5種。20種以上揃うワインやシャンパン（ボトル2000円代～、グラス数種あり）、ビール600円～などアルコールも終日提供する。客単価は3500円前後～を想定。またパーティやイベントなどの貸切り使いにも、一人5000円～程度で対応する。
ところで、エスエルディーは同ビル最上階に昨年既に別業態「kawara CAFE & DINING」を出店している。客の分散にも繋がりかねない今回の出店について尋ねたところ、「もちろんその懸念もありましたが、上の階のカフェがなかなか調子よくマーケティングがある程度できてきたので。違うブランドを並べることで、ちょっと新宿にないタイプというか、あわよくば“カフェビル”のようになったら面白いかなと。うちだけじゃなく、いろんな企業さんが入って新宿で凄く目立つビルになる可能性もあるんじゃないかなと思って」と同社飲食事業部マネージャーの福森氏。「うちは既存ブランドをいろんな駅に広めていくというより、その場所を取り巻く人達がどういう店があると喜んでくれるかといったところがベースなので。このビルならこういう風にしたら面白いんじゃないかと。出店にあたっては、そういうことをよく考えますね」と語る。
オリジナルブランドの軸は保ちつつも画一的多店舗化でなく、出店するエリアを深くマーケティングした上で細部にまでアレンジを加える。そんな細やかで柔軟な経営戦略が、この不況下で勝ち進んでいくための重要な秘策のようだ。

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