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飲食不毛の日暮里エリアにクラフトビール&シャルキュトリーがウリのビアパブ「CRAFT WORKS/S」が開業! 土地の潜在ニーズを見出し、地域密着店をめざす

日暮里駅と西日暮里駅の中間に位置する。暗く怪しい雰囲気のあるディープエリアに出店
入口付近のカウンターはスタンディング。奥にテーブル席を設けた。オーダーごとに支払うキャッシュオンスタイルで営業する
「自家製ハーブソーセージ」。自家製のシャルキュトリーもウリのひとつ

ドイツ発祥の料理、「カリーブルスト」(1000円)。素揚げしたジャガイモにチリコンカン、自家製ソーセージを乗せたボリュームある一品
チルドレン代表の森崎貴史氏。現在4店舗を展開するが、同店を一人で切り盛りする

日暮里駅と西日暮里駅のちょうど中間、人通りもまばらなちょっと怪しい雰囲気のエリアに8月5日、「CRAFT WORKS/S(クラフトワークス エス)」が開業した。樽替わりで4タップを用意するクラフトビールと、自家製シャルキュトリーを中心としたつまみが気軽に楽しめるビアパブだ。店内は8坪弱、テーブル席とスタンディングスペースを配置し、キャパシティは15人ほど。オープンから約1カ月ながらも、近隣住民に加えて遠方からのクラフトビール好きまで、さまざまなお客で賑わいを見せている。運営は、ほか3店舗を展開するチルドレン(東京都文京区、代表:森崎貴史氏)。同店は代表の森崎氏が一人で切り盛りする店として開業した。

代表の森崎氏は現在33歳。飲食業の楽しさに目覚めたのは、大学時代の飲食店でのアルバイトだ。卒業後は飲食業で独立することを決意するも、「独立前に一度は就職をすべき」という親からのアドバイスに従い、会社員として半年ほど勤務。退職後の1年間は、猛烈な修業により経験と資金を蓄え、24歳にして無借金にて自由が丘にバーを開業し独立を果たした(バーは現在閉店)。その後は海外放浪を経て、「北海道直送 炭火焼き酒場 三十六番倉庫」(本郷三丁目)や「大衆炉ばた 十二番倉庫」(根津)の居酒屋業態や、「CRAFT WORKS」(本郷三丁目)のクラフトビール業態の店を展開している。

もともとは現場から独立し、その後もしばらくは現場で指揮を執っていたが、やがて多店舗展開をするようになにつれて店はスタッフに任せ、自らは会社業務をすることが多くなっていたという森崎氏。しかし、「やはり現場に立ちたい」という原点に立ち返り、自分1人で切り盛りする、小さな店を開業することを決意した。

そして目を付けたのが、この日暮里~西日暮里エリアだ。「夜は暗く人通りもまばら。一見、そこまで飲食店の需要があるイメージはなく、実際に店の数も多くありません。ですが、すぐ近くの『真面目焼鳥 助平』や『居酒屋 鳥のぶ』などの飲食店は、みなハイレベルで予約をしないと入れないほど繁盛している。そのことに驚きました」と森崎氏。「さらに、夜1時ごろでも駅前の『日高屋』や『餃子の王将』などのチェーン店はいつも満席で。そんな深夜にも満席ってどういうことなんだ?と思いましたよ」とも話す。やがてこの界隈を「人口に対して飲食店が少ないブルーオーシャン」と考えるようになり、物件探しを開始。そうして巡り合ったのが同物件だ。長い間、借り手が付かず、家賃が下がるなど好条件にて募集がかかっていたため、森崎氏は二つ返事で契約を決めた。

クラフトビール業態の既存店「CRAFT WORKS」の経験から、同店を同じくクラフトビールの店にすることは決めていたという。クラフトビール業態の魅力を森崎氏はこう語る。「クラフトビールの原価はほかのドリンクに比べると高くつく。ですがオペレーション面では、他のハイボールなどのお酒に比べて、“サーバーから注ぐだけ”と手数が少なく、人件費がかからない非常に収益性のある業態だと思っています。この店はもともと僕一人で営業する店を作るつもりだったので、好都合でした」と森崎氏。

こうして開業した同店。常時、森崎氏がカウンターに立ち、一人で営業するスタイルとした。入口付近にはスタンディングカウンターを、奥にはテーブル席を10席配置する。クラフトビールは、「作り手の顔が見えるものを」とセレクトし、Pint 1100~1400円、Half 600~750円(税込み、以下同)で提供。原価率は5割程度にはなるが、前述のとおり、オペレーションの簡潔さがその価格設定を可能にしている。ドリンクはそのほか「自家製サングリア」(700円)など。フードも一人での営業を考慮し、オーダー後に加熱するだけのシャルキュトリーや、盛り付けるだけのフレンチデリなど、仕込みさえしておけば提供の手間がかからないものを中心に12品ほどを常時ラインアップする。「自家製ハーブソーセージ」(600円)「自家製ロースハム」(600円)、「夏のカレーピクルス」(400円)「キノコのマリネ」(400円)「イタリアンオムレツ」(300円)など日替わりで12品ほどを用意。

「近隣の『真面目焼鳥 助平』『居酒屋 鳥のぶ』を見ていると、毎日のように通っている常連さんがいる。そういった人が多いことがこのエリアの特性のように思います。独立前は自由が丘や渋谷で働いていたのですが、その時には感じなかったことですね。日常的に利用してくれるファンを地道に増やしていくことが、長く続く店づくりにつながるのではないかと考えています」と森崎氏。飲食不毛の地と思われたエリアに登場した同店に期待がかかる。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 CRAFT WORKS/S(クラフトワークス エス)
住所 東京都荒川区西日暮里2-53-9
アクセス 日暮里駅、西日暮里駅から各徒歩5分
営業時間 17:00~25:00
定休日 日曜、祝日
坪数客数 約8坪15人
客単価 2000~3000円
運営会社 株式会社チルドレン
オープン日 2018年8月5日
関連リンク CRAFT WORKS/S(FB)
関連リンク 大衆炉ばた 十二番倉庫(記事)

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