東京のカフェブームを索引してきた、フライングサーカス三浦武明氏の新店舗「GOOD MEALS SHOP（グッドミールズショップ）」渋谷並木橋に5月3日オープン

カフェの運営、飲食店のプロデュースやイベント企画、講師など多岐に渡って活躍する、あのフライングサーカス（代表取締役：三浦武明氏）が、今東京の中心地で必要とされるカフェをつくった。テーマはずばり「手作り」だ。渋谷という立地で「おいしくて・安心・安全」という、飲食店が本来全うするべきことの代表事例としてこの店舗スタイルを根付かせたいという背景がある。三浦氏は「本来食べることは生きることであり、同時に楽しいことだったはずだが、現代では食の安全性に対する疑問視からストレスが発生している」。「自分なりに何かできることはないかと考え、“ハウスメイド・ハンドクラフト”をテーマとし、なるべくカラダによいものを、できるだけ手作りで提供する店とした」と話す。

店舗は渋谷並木橋の交差点からほど近い路面店2F・3Fだ。2階はテイクアウトの「スタンドフロア」、3階はテーブル席の「ダイニングフロア」。フードメニューは高級であるとか特別なメニューではなく、誰もが普段口にしている身近なメニューを手作りで提供するという発想だ。例えば、「5種ソースのクリスピーチキンナゲット」（750円）は、モモ肉や胸肉など数種類の鶏肉を合わせてコーンフレークの衣をつけて揚げる。ケチャップやマヨネーズなどのソース類も手作り。挽肉から成型してつくる「ビーフジャーキー」（550円）をはじめ、溶岩グリルで焼き上げる「ソーセージ」（1本800円）や「コンビーフステーキ」（1400円）も手作りだ。ランチは「ベジタブルプレート」（1100円）フムスなど自家製ディップ、サラダ、デリ、自家製パン、マテ茶がつく。

酒のセレクトもしかりだ。バーカウンターの奥には7タップの特注ドラフトサーバーが並ぶ。国内を中心としたクラフトビールを5タップ。取材日は「コエド ヴァイツェン」、「志賀高原 IPA」,「箕面ビール スタウト」（各700円/360cc～）など。「クラフトビールが好きな人だけでなく、初心者の方が飲んで入りやすい安定した定番をセレクトにした」（三浦氏）。その他、2種類はゲストビールと、ビールが苦手な人のために、料理にも合うりんごの酒、サイダーをつなぐ。また、日本ではまだなじみの薄い、「クラフトジン」＝少量生産で丁寧につくられたてジンを40種近く揃える。ジンに天然素材でつくられるシュガーフリーのトニックを合わせた「ジン＆トニック」（750円～）は、驚くほど澄み切った味わいだ。その他、はっさくや甘夏など6種類のオレンジを選ぶ「プレミアムカシス＆オレンジ」（800円～）は、フレッシュなストレート果汁ならではのさわやかな酸味が味わえるカクテルだ。

2Fでは、独自の蒸らし機能によりフルボディのエスプレッソを抽出するスレイヤーを使用したコーヒー（アメリカーノ400円）や、作り立てのサンドイッチ（380円～）、ナチュラルな素材を使用した手作りのアイスキャンディー（380円～）の他、冷蔵ショーケースでは国内外のクラフトビール約30種（450円～）を販売する。6人の作家が手掛けるセンヌキが置いてあり、自ら栓を抜き角打ちスタイルで気軽に楽しむこともできる。

今後について三浦氏は、「特別な店を作ったというより、5年後・10年後このようなお店が増えていれば嬉しい」、「飲食店が当たり前のように安心して食べられる。という本来の姿に戻ってもらいたい」と話す。食の安全性が問われる昨今。フライングサーカスは飲食店のあるべき姿を自分達の考え方で表現し、展開を始めた。

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