すき焼きの枠にとらわれず、料理長がもっと輝ける場所を
「良くも悪くも浅草今半は老舗。歴史の長い暖簾を守ることがブランドになるのですが、『すき焼き専門店』の枠の中ではできることも限られる。三輪はすき焼き以外の料理も素晴らしいのですが、やはりお客様の目当てはすき焼きで、それ以外、前菜などの良さを伝えきれてないと感じることもありました」。彼の力が存分に発揮できる場所をつくりたい――と、武石氏は三輪氏を独立へと誘った。
三輪氏もまた、独立を考えていた時期があった。三輪氏は「武石は、自分が苦手な接客が得意だし、日本酒の知識もある。僕が一人でやるより可能性がある」と誘いに乗った。
物件探しはお互いの住んでいる場所を考慮しながら、「カジュアル割烹」のコンセプトに合う立地で物件を探し続けた。そうして神保町駅から徒歩2分の細い路地にある、元はアジア料理店の物件を見つける。神保町について武石氏は「近くには大手出版社や大学病院が点在し、タワーマンションもあり居住人口も緩やかに増えている。そうしたことから落ち着いた富裕層も多い。自分たちの目指すコンセプトと客単価を考えたとき、地域に根ざせる場所だと思いました」と語る。

店内の主役は一枚板のカウンター。その背にはテーマパークの造形を手掛ける“特殊美術塗装師”に依頼した「岩の切り出し」を表現した壁。自然を感じる荒々しいテクスチャーが店の雰囲気を引き締める。周囲にはテーブル席も配置し、複数名の利用にも対応
店舗データ
| 店名 | 神保町 台(うてな) |
|---|---|
| 住所 | 東京都千代田区一ツ橋2-6-6 |
| アクセス | 神保町駅 A1出口から徒歩2分 |
| 電話 | 03-6272-4625 |
| 営業時間 | 17:00~23:00 |
| 定休日 | 日、不定休 |
| 坪数客数 | 10坪13席 |
| 客単価 | 8000円 |
| 運営会社 | BREATH合同会社 |
| オープン日 | 2026年6月18日 |
| 関連リンク | 神保町 台(Instagram) |

















