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神田・小川町に「LYFE 酒と飯と」がオープン。アパレルや飲食企業を経たオーナーの独立店舗、時代に逆行する39坪の大箱&徹底したアナログ営業で地域の心をつかむ

5月20日、神田・小川町に「LYFE 酒と飯と」がオープンした。運営は十八商店(東京都千代田区)、アパレル企業や大手飲食企業を経験してきた代表の井田大輔氏の独立店舗だ。「街の顔になる」を目指す食堂酒場で、時代に逆行する大箱&コミュニケーションを重視したアナログ営業で地域の人の心をつかんでいる。


アパレルや飲食の企業で店舗ビジネスを学ぶ。子会社の社長として赤字事業のV字回復の実績も

小川町駅、新御茶ノ水駅、淡路町駅と3つの駅が集まる点と、神保町駅の間にオープンした「LYFE 酒と飯と」。「ここは駅と駅の間のぽっかり空いたエリア。ここに地域の人にとっての“井戸”となる場所をつくろうと思いました」と語るのは、十八商店代表の井田大輔氏。「街の顔」を目指してオープンした同店は、開業から数週間ながらもランチ・ディナーともに近隣のワーカーを中心にすでに大盛況だ。それどころではなく、取材中もひっきりなしに道行く人と挨拶を交わす井田氏。すでに地域の一員としても馴染んでいるようだ。

井田氏の社会人のスタートは地元群馬に本社を置くアパレル企業、ハートマーケット。経営陣に近い場所で働き、主に不採算店の立て直しを手掛けて全国を飛び回っていた。井田氏が重視していたのはスタッフとの対話だ。「立て直しでは店舗スタッフ一人一人とじっくり話をしながらボトルネックを探っていきました。まずは人、その次にモノ、うつわの順で改善していく。時には僕の破天荒な行動に怒られることもありましたが(笑)、社内でも厳しいと言われる上司のもとに自ら志願して付き、たくさんのことを学ばせてもらいました」と井田氏。会社の年商が60億円から150億円に成長する時期に身を置き、店舗ビジネス礎を築いた。

約9年勤めた後、実績を買われ次はアパレル企業のストライプインターナショナルにヘッドハンティングされる。ここでは新規事業の立ち上げを任され、新しくアパレルブランドの立ち上げを行った。「前職では人と人とのコミュニケーションを大事にしていましたが、こちらは数字に厳しくロジカルな経営。どちらもいい経験になりました」と井田氏は振り返る。新ブランドは1年間で3店舗の計画だったところ、20店舗を出店する勢いだったという。

ストライプインターナショナルには3年ほど在籍し、退職後は1年ほど全国を放浪。その後、大手飲食企業が運営するロースタリーカフェにアルバイトとして入店した。「勤務中、偶然、会社の会長がふらりとやってきた。会長と話してみたいと思い、アルバイトながら遠慮せずに近づいて今までの経歴や熱意を伝えると、翌日から社長室に勤務になりました」と井田氏は笑う。その後、スイーツ販売を行う子会社の社長に抜擢され、当時赤字だった同社を1年で収益化させる命を受ける。過去の数字を洗い出し、関連会社とコミュニケーションを取りつつ、組織編制の見直しを実施。メディア戦略を立てて人気アイドルのテレビ番組に取材されると店舗は行列の途切れない人気店となった。その後は新規出店のイタリアンレストランへ異動し、デシャップを担当。「飲食店の現場でしっかり働くのは初めてだったので、シェフたちに鍛えられました(笑)。逆境ほど燃えてしまう性格で、気合と根性で乗り切りました」。

「LYFE 酒と飯と」が位置する五十通りは、老舗から新鋭まで小さな飲食店が点在。ガラス張りの窓からよく見える店内の雰囲気が、多くの通行人の注目を集めている。「周辺にガラス張りの店がなかったので、差別化しました」(井田氏)。

店舗データ

店名 LYFE(ライフ) 酒と飯と
住所 東京都千代田区神田錦町2-4-1 ダヴィンチ小川町 1F

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アクセス 小川町駅、新御茶ノ水駅、淡路町駅から徒歩7分、神保町駅から徒歩11分
電話 050-6866-0043
営業時間 ランチ11:30~売切次第終了、ディナー18:00~23:00頃、土15:00~23:00頃
定休日 日曜
坪数客数 39坪56席(+縁側10席)
客単価 ディナー3000円弱
運営会社 株式会社十八商店
オープン日 2024年5月20日
関連リンク LYFE 酒と飯と(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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