明大前に「スポルカチョーネ」がオープン。惜しまれつつ閉店した用賀の旧店舗から移転、閑静な住宅街の古民家で、イタリアの日常で食べられる郷土料理を提供

予約は埋まりつつも、実はふらりと立ち寄る利用も可能。地域の憩いの場を目指す

移転を待ち望んでいた旧店舗からのファンの存在もあり、店内は賑わい毎日1.5回転ほど。特異な立地ながらも評判を聞きつけ、わざわざ訪れるお客も少なくない。予約は1か月先まで受け付けているが、多くの日が埋まっていくという。「今は遠方から訪れる方も多いですが、もっと近所の人も気軽に立ち寄ってくれたら嬉しい」と井上氏。実は同店ではドリンクバー前の立ち飲みも可能。テーブル席が中心だが、キッチン前にも2席ほどカウンターも用意している。しっかりとした食事利用のほか、こうした席で地元の人がふらりと立ち寄るような利用も歓迎している。

「うちは老若男女、いろんな人にいろんなシーンで来店してほしくて、お客様や使い方を選ぶような発信をしていません。それが功を奏してか、用賀の店は地元の方を中心に賑わっていました。今回もそういう店にしたくて、あえて住宅街を選んだというのもある。ここも用賀と同じように、地域の人が集まる店にしていけたら」と話す。

オーナーシェフの井上雄一氏。「まだオープンしたばかりでバタバタなのでちゃんとしたい」と笑う

（取材＝大関　まなみ）

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