恵比寿に「福味み」がオープン！店主は楽コーポレーションで10年腕を磨き独立。飲食激戦区で得意の和食を武器に、したワンランク上の居酒屋「予約してでも行きたい店」づくりに挑む

旬の食材のおいしさを味わってほしいから、奇をてらわずシンプルに

料理のコンセプトは“シンプル”。奇をてらわず、四季折々の味覚のおいしさを楽しんでほしいと語る。「メニューに載せているのは、そのとき手に入った食材のポテンシャルを最大限に出せる料理だけ。だから、名物がないというか、すべてが“主役”なんです」。そんな中でも、ぜひ食べてほしいのは、「お造り盛り合わせ」（1100円）と、福留氏の故郷・宮崎のソウルフードである「宮崎赤鶏もも焼き」（1200円）」。シンプル、ド直球のメニューこそ、素材の違いや調理法に対するこだわりが表れる。1～2か月ごとにメニューは入れ替わるが、取材当日は「ちぐさピーマンの塩昆布和え」（500円）や「特大大杉椎茸の炭火焼」（1個650円）、「カニ味噌クリーム春巻き」（1本500円）、「地鶏そぼろと九条葱」の土鍋ごはん（1600円）などが並んだ。一つひとつの素材は丁寧に吟味し、例えばこれを目当てに訪れる人も多いという土鍋ごはんには、秋田の契約農家から届く米を使用。「新米の時期には“銀シャリ”で楽しんでもらいたいなと考えているところです」。

ドリンクメニューもシンプルだ。生ビール「サントリー香るエール」（400円～）、「生レモンサワー」（550円）、ハイボール（角550円、知多750円など）に加え、特徴的なところでは、みりんの甘みを生かしたサワー「みりんレモン」（600円）や、故郷の友人から送られてくるという大きな“へべす”を使った「へべすサワー」（650円）など。常時10種類が揃うという日本酒は950円均一で、好みの酒器が選べる。瓶が空いたら新しい銘柄を入れるため、訪れるたびに新しい酒と出合う楽しみがあるだろう。

親鶏を炭火で焼き上げる「宮崎赤鶏のもも焼」はきゅうりと一緒に味わう

この一皿で、旬を知ることができる「お造り盛り合わせ」

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