渋谷に「大人気（おとなげ）」がオープン。亡き父の夢を叶えるべく兄弟が立ち上げた「特別じゃない日に特化した、特別なお店」。トレンド感満載、渋谷らしさあふれる新名所！

郊外の予定が都心の物件を契約。業態コンセプトを渋谷に合わせて見直し

康太氏は「僕は30歳までに店をやりたかった。お互い6年にわたり経験を積んできましたし、僕はプロダクトオブタイムで立ち上げも複数経験できた。そろそろだなと去年の9月から物件を探し始めました」と話す。当初は家賃の安い郊外に出店し、低投資でスモールスタートする予定だったという。神奈川の大和、鷺沼、中山、溝の口などの物件に申し込むもなかなか決まらず焦りを感じていた折、康太氏の店舗流通ネット時代の上司から紹介されたのが渋谷の同物件だ。「想定していたエリアとは一転、都心でしたがひと目見て即決でした。SASAYAの『餃子の山崎』と『坂上倶楽部』という、僕らが大好きな店が大阪の兎我野町にあるのですが、この渋谷道玄坂近辺の雰囲気が兎我野町と重なったんです」と康太氏。

「郊外でやろうと考えていた際は、ベーシックな大衆酒場を思い描いていました。商品は定番のものを中心に、スタッフの人間力で売る店にしたかった。ですが、カルチャー発信地でもある渋谷なら『攻めた』店づくりにした方がいいだろうと大幅に方向転換。当初の業態に、僕らが思う“渋谷らしさ”で色を加えていきました」。

元はタイ料理店だった店内。赤をキーカラーに、丸みのあるコの字カウンターを中心に周辺にテーブル席を配置。写真には写っていないが、ドラム缶を置いたフレキシブルに使える6名スペースもある

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