駒沢大学に「おさだ」が開業。自由が丘「金田」や学芸大学「いりこ家」などで経験を積み独立。慣れ親しんだ料理がちゃんと美味しい、価格を抑えて日常使いできる「良心の店」

狙い通り地域のニーズにハマり、新規客を獲得。愚直に地域に根付く店を目指す

オープンから間もないながらも、多くの日が満席に。オープンからおよそ1か月の現在、「いりこ家」時代の常連が駆けつけるが、新規客も全体の半数を占めるという。「想像以上に新規の方に来ていただけている」と長田氏は笑顔を見せる。「地元の40代50代のご夫婦や、本来なら三軒茶屋に飲みに行っていたような若い方まで、地域の方が中心。『こんな店が欲しかった』と言っていただくことも多く、ここで開業してよかったなと思います。座敷席は子連れの方に利用していただくことも多く、私自身も子どもがいるので、座敷でお子さんと一緒に食事を楽しんでいるご家族を見ると嬉しくなります」。

今後の目標については、店舗展開といったことは考えていないという。「『いりこ家』では店長として切り盛りしていたので、店を立ち上げるの大変さはわかっていたつもりでしたが、想像以上に苦労しました。ただ、それ以上にやりがいは大きく、楽しいです。良くも悪くも自分に返ってくる。地域に根付いて、皆に支持される店にしたい」と長田氏は意気込む。

店主の長田悠助氏。料理への探求心は人一倍だ

（取材＝大関　まなみ）

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