学芸大学「ひとひら」の新店舗、「代官山ひなた」がオープン。コロナ後を見据え、1万円で満足できる、割烹レベルの上質な居酒屋で持続可能な商売を実践

界隈になかった店として、潜在ニーズの掘り起こしに成功。今後は地方での展開も模索

ターゲットは、ゆっくりと食事を楽しみたい感度の高い大人達。オープン後は、カップルや中高年の夫婦など、地域の人を中心に狙い通りの客層を順調に集客できているという。「今まで出店した３店舗の中で、もっともお客様の食いつきがよい」と赤川氏。界隈になかった店として、潜在ニーズにバチっとはまったようだ。

今後の展望では、引き続き持続可能な商売を実践していきたい考え。地方での展開の可能性も模索しているという。「地方の飲食店を視察すると、飲食の激戦区である東京でむやみに勝負し続ける必要もないのでは、と思うこともあります。地方は家賃も安いし、ライバルも少ない。よいものを提供すれば、都内以上にお客様は来てくれるのでは？と考えています。例えば、自然の多い場所で居酒屋を併設したキャンプ場もやれたらいいなと構想しています」と赤川氏は話す。

写真右から代表の赤川登希夫氏、料理長兼主任の高野裕貴氏、女将の小池桃果氏、若頭の小林徹郎氏。同店では高単価ゆえお客へのホスピタリティを特に重視するため、それに向いているチームメンバーを選抜しているという

（取材＝大関　まなみ）

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