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今度は肉系ビストロ&欧州ビール!赤羽バルブームの火付け役「グッドミート・バル」が同じビルの2階に姉妹店「ボン・ビアンドゥ」を8月6日オープン

フランス国旗がたなびく2階が今回の新店舗
木製の落ち着いた雰囲気が心地よいテーブル席とカウンター席。奥のクーラーには豊富に取り揃えられた世界のビールが並ぶ
樽テーブルの上に並ぶ人気のメニュー「カスレ」と「お肉屋さんのローストビーフ」(680円)、欧州ビール
シェフの荒井陽一氏(前列中央)とスタッフのみなさん

(取材=玉井 由希子)


2011年7月の開業以来、平日休日を問わずいつも満席で活気があり赤羽バルの代表格として知られ、赤羽バル・ブームの火付け役となった「グッドミート・バル」を経営するgoonies(グーニーズ、東京都北区、代表:鈴木正史氏)が、同じビル2階に「bonne viande(ボン・ビアンドゥ)」(仏語で、bonne=良い、viande=肉)を8月6日オープンさせた。新店舗は既存店と同じく食肉問屋直営の強みを活かした肉系ではあるが、今回はビストロ風という新たなアピールでの展開となった。

同じビルの2階に姉妹店をオープンさせた理由を代表の鈴木氏は、「既存店が、赤羽の老若男女のお客様に支持され、連日満席になり、席が案内できない状態が続いていた。これを緩和するために近隣地区を含め物件を探してたが、たまたまタイミングよく2階が空いたんです」という。さらには、「上下階での店舗運営は実は利点が多く、シェフは1人ですが両店舗の厨房に目が届きますし、調味料の貸し借りもできる、またトイレなどの設備も一か所を共同で使用できますから」と同氏。

1階の既存店は、スパニッシュ&イタリアンをベースの賑やかさが楽しめるバルだが、2階はフレンチの要素を取り入れた、少し大人な雰囲気のビストロ。それでも日常使いができて肩肘張らない、"赤羽流"に合うように、温かみのある木製テーブルやチェアでゆっくり落ち着ける空間造りを目指した。接客についても、幅広い年齢層の地元客が大半を占めているため、より親しみやすく安心で丁寧なコミュニケーションが築けるよう、アルバイトスタッフでも各自の名刺があり、名前を覚えてもらい次回の来店時により良いサービスができるよう役立てているという。既存店同様に、地元住民客に着実に愛される店作りを実践している。

赤羽スタイルに合う普段使いのフレンチビストロの同店のメニュー構成は、わかりやすくリーズナブル。そのメニューの中で誰もがオーダーする「お肉の前菜盛り合わせ」(880円)や、白いんげん豆、鶏もも肉のコンフィ、ラムソーセージを土鍋に入れてじっくり煮込んだ「カスレ」(980円)はぜひ注文したい一品。肉屋直営の強みを活かし、日替わりで提供される肉のグリルは、黒毛和牛やブランドポークなど常時人気のメニュー。「グランドメニューはあくまでも、補足的なもの。『本日のオススメ』の方で、よりお客様に喜んでもらえるものを提供できるかが重要」と鈴木氏が言うように、同店が最も力を入れているのは、「本日のオススメ」だ。前菜、肉料理、リゾットなど、その時の旬の食材やシェフが勧める料理を充実のメニューで提供している。取材当日は、「愛媛県産チェリートマトのガーリックオイル煮」(580円)や「和牛ハツのグリル」(580円)などに赤丸印が付いて特にオススメとなっていた。

ドリンクは、やはり50種以上揃っている、欧州をはじめとした世界のビールが最大のウリ。既存店のワインバルとの差別化の意味と、赤羽エリアではビールが充実した店がなかったこともあり、欧州を中心としたビールの充実に力を入れた。料理のフレンチビストロを目当てというよりは、ビールの品揃えに魅了されて来店する男性客も増えつつあり、ビールと相性の良い肉料理を堪能し、その後常連になる客がほとんどだという。数あるビールの中でも、個性的な香りと苦みで群を抜くJever Pilsner(イェバー・ピルスナー)や、軽快でアロマ風味豊か、爽やかで透明度の高いDom Kolsch(ドム・ケルシュ)などのドイツビールの人気が高い。また最近は、ビール好きの常連さんからのリクエストで、日本国内のクラフトビールもクーラーの中に並ぶようになった。

大衆酒場が立ち並ぶ「オヤジの街」というイメージしかなかった赤羽に、「グッドミート・バル」を開業して2年半弱。そして新店舗をオープンして4ヶ月が経とうとしている中で、今後について伺うと、「3年毎に目標を立てている。既存店は、来年で3年目を迎えるが、男女問わず幅広い年齢層の方に利用され、地元のみならず遠方からもお客様に来店してもらえるまでになった。それは、都心と同じクオリティの料理を赤羽に合わせて、リーズナブルに肩肘張らずに提供できたから」と振り返り、「新店も、既存店同様により多くのお客様から支持される店に成長させていきたい。現在は、女性のお客様の比率が高いので、男性のお客様により来店してもらえるよう、アピールしていきたい」と語った。赤羽バルブームの火付け役になった店の姉妹店が、さらに赤羽の街を盛り上げるのに一役買うことになるだろう。

店舗データ

店名 Bonne viande(ボン・ビアンドゥ)
住所 東京都北区赤羽1-39-4 サクセス大鵬8番館2F

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アクセス JR赤羽駅東口徒歩4分
電話 03-6903-8440
営業時間 月~金 17:00~24:00(L.O.23:00)
土   16:00~24:00(L.O.23:00)
日祝  16:00~23:30(L.O.22:30)
定休日 不定休
坪数客数 22坪 38席
客単価 3400円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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