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圧倒的なハレの日の演出でお客を魅了!365日“縁日”が楽しめる「赤羽一番街商店街 縁日酒場 的矢(まとや)」が7月15日オープン

遠くからもひと際目につく圧倒的な存在感のファサード。一瞬にしてお客を“ハレの日”へと誘う
ジューッと弾けるシズル感、そして香ばしく漂うソースの匂いなどで、通行人を巧みに引き寄せる
店内も縁日の風情あふれる装飾を施して、お祭り気分を存分に楽しませる
夢小路普及商会代表取締役、鈴木稔氏(写真左)と浜倉的商店製作所代表取締役、浜倉好宣氏(写真右)

(取材=印束 義則)


埼京線に乗れば新宿から13分、池袋からだとわずか8分でたどり着く。赤羽はそうした都心に近い好立地ながらも、駅前にはどこか懐かしさを覚える古い街並みが広がり、そこに新しい飲食店などがそこかしこに参入することで新旧入り混じった独特の街の顔を作り上げている。特に赤羽駅と目と鼻の先にある赤羽一番街商店街は数多くの飲食店が密集し、夜ともなればちょっと一杯ひっかけていこうという人並みで大いに賑わいを見せる。そうした中、どの店に入ろうかと物色しながら歩を進める通行人の目に突如飛び込んでくるのが、まるでそこだけ祭りが行なわれているかのようなド派手な装飾の飲食店のファサード。 店舗は角地にあり、その2階、3階部分は一面を提灯で覆われ、遠目には祭りのやぐらのようにも映る。1階の店頭部分には「スタミナ抜群!鉄板焼き」「浪花イカ焼き」「ホタテバター焼き」「THE牛すじ煮込み」などと書かれた賑やかな横幕が吊るされ、その奥で料理人が額に汗しながら鉄板でジューッと音を立てながら焼そばや鉄板焼などを作る光景は、どこからどう見ても縁日の屋台そのもの。“屋台”の前は立ち飲みコーナーになっており、お客は目の前のシズル感あふれる調理風景を肴にアルコールでぐいっと喉を潤し、あたかも縁日の中に迷い込んだかのようなハレの日の高揚感に酔いしれる。そうした、インパクト大の売り方で圧倒的存在感を示しているのが、「赤羽一番街商店街 縁日酒場 的矢」だ。 同店を経営するのは夢小路普及商会(東京都台東区、代表取締役:鈴木稔氏)で、同店の向かいにある“浜焼き酒場業態”の「赤羽 トロ函」に次いで同社が赤羽に出店した2店舗目の店である。「トロ函」は赤羽の他に、小岩、新宿、上野、吉祥寺にも出店し、どこも繁盛を築き上げている。今回、「縁日酒場 的矢」をプロデュースしたのは、「トロ函」と同じく浜倉的商店製作所の浜倉好宣氏。浜倉氏と言えば、いまや“横丁ブーム仕掛け人”“繁盛業態開発請負人”として飲食業界でその地位を確かなものとしており、その大胆かつ緻密な繁盛店づくりの手腕は誰もが認めるところ。一方、同店を経営する夢小路普及商会代表取締役の鈴木稔氏は、大手飲食企業で役員を務めた後に独立。そうした業界の酸いも甘いも噛みしめた豊富なキャリアを存分に生かし、くだんの浜倉氏とタッグを組むことでこれまで「トロ函」を繁盛店に育て上げてきた。そうした二人が今回挑んだ新業態が、地域の活性化をも視野に入れた“縁日酒場業態”だ。 同店は築40年以上になるアーケード街の一角に立地。もともとこの物件は建物を取り壊しての再開発が予定されていたが、その後計画がなくなり、それに代わる新たな再生プランが強く望まれていた物件である。そこに今回「縁日酒場 的矢」が“大人が童心に帰り、日常的に縁日を楽しめる店”との強烈なコンセプトを掲げ、出店を果たしたのだった。店舗は3フロアからなり、元は1階が食料品店、2、3階が住宅だったことから、元の造りを生かして1階と2、3階でデザインを変え、異なる雰囲気を打ち出した。 1階は同店のコンセプトそのままに“縁日”をテーマに設計。店舗正面と側面の外側2面を立ち飲みコーナーとして賑わいを演出し、通行人を惹きつけるきっかけづくりに。そして店内は壁一面に紅白幕を張り巡らして、その上に「砂肝にんにく焼き」「鶏皮パリパリ焼き」「スパイシーもやし炒め」などとメニュー名がずらりと並んだ暖簾を掲げる。照明も裸電球を用いて雰囲気を高め、縁日の休憩所のような佇まいを醸し出す。一方、2、3階は“集会所”をテーマに仕上げ、団体客の利用も取り込む。壁には祭りの様子などを描いたアートでお客の目を楽しませ、家庭用のペンダントライトを吊るして近所の寄り合い所のような雰囲気を作り出した。 メニューは80種以上揃え、「米茄子のウニ醤油焼き」(499円)、「豚巻九条ネギの一本焼き」「自家製軟骨つくね焼き 温玉添え」「ぶっかけネギ豚タン塩焼き」(各399円)、「ネギ焼きそば」「牛すじ焼きうどん」「牛すじ焼き飯」(各499円)など、50種ほどを鉄板焼メニューで構成。またその他メニューも、「鶏レバカツ〈二本〉」(399円)、「ゼリーフライ」(299円)などの揚げもの。「牛すじ煮込み」「甲府鶏モツ煮」(各399円)などの煮込み。「パリパリ塩キャベツ」「きゅうり胡麻塩たたき」(各199円)などの一品ものと、調理作業を集約することで効率のよいオペレーションを実現。また、鉄板焼きの焼き場は店舗正面に設けており、絶えずここで調理を行なうことで“縁日”の賑わいを巧みに作り出している。 同店が店名に採用した「的矢」とは的と矢のことで、ロゴにも用いたその文様は古くから縁起物とされてきた。また、そこよりなぞられた言葉が「的屋(てきや)」であり、そこには当たれば大きく儲かるとの意味が込められている。同店は目標月商1000万円を掲げており、「赤羽 トロ函」同様、赤羽の地を大いに活性化させる圧倒的なまでの繁盛店を目指している。浜倉氏と鈴木氏が放った“縁日酒場業態”という強固な1本の「矢」は、はたして今回もまた“繁盛”という名の「的」を居抜くことができるのか? それは地域活性化という側面だけに止まらず、飲食業界全体をも活性化させる可能性を秘めた点においても、その動向が大いに注目されるところだ。 

店舗データ

店名 赤羽一番街商店街 縁日酒場 的矢
住所 東京都北区赤羽1-22-4

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アクセス JR赤羽駅より徒歩2分
電話 03-5939-7787
営業時間 月~木 16:30~23:00(L.O.22:30)
金・土・祝前日15:30~24:00(L.O.23:30)
日・祝 15:30~23:00(L.O.22:30)
定休日 無休
坪数客数 29坪・114席
客単価 2500円
運営会社 株式会社夢小路普及商会
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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