新・編集長コラム

いま神保町が熱い!話題の新店をおさらい

PROFILE

大関 まなみ

大関 まなみ
1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月よりフードスタジアム編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100軒を取材する。


神保町といえば古書店、カレー、純喫茶……などのイメージが強いですが、実態としては大手出版社をはじめとする企業のオフィスが並び、水道橋方面に行くと大学病院も点在します。そこで働くのは、比較的高所得なワーカーたちです。

さらに近年はタワーマンションの建設が相次ぎ、人口もゆるやかに増加中。その一方で、意外と下町の空気も漂います。地域のつながりが今も根強く残り、毎年開催される神輿まつりは盛り上がります。

感度の高い消費者と、強固な地域コミュニティ、この二つが同時に存在するエリアは、飲食店にとってポテンシャルを感じさせます。それを嗅ぎ取るように、いま神保町に新店舗が続々とオープンしています。

神保町のニューウェーブをおさらい

最近、この街でいくつかの新店舗を取材しました。それぞれに個性があり、それぞれに神保町らしい文脈がありました。

「台(うてな)」は、老舗すき焼き店「今半」出身の40代後半の料理人が挑む、カジュアル割烹です。同店を紹介した記事は、ここ最近の中で非常に多く読まれています。「上質をカジュアルに提供」のコンセプトは、この街のワーカー層に刺さりそうです。

「異」は、神保町の立ち飲みと言えば…の「あつ盛」が手がける新店舗。今回は中華がテーマの立ち飲みです。

神保町のニューウェーブとして話題をさらっているのが「猫猫(マオマオ)」。こちらも中華の立ち飲みで、アットホームな5.5坪の地域のコミュニティ酒場となっています。オープン早々、満員が続いているとか。裏路地にあるのに口コミでお客がお客を呼び、神保町の話のまわる速さにも驚きます。

オープンわずか1年で人気の居酒屋、新店舗も注目

さらに印象的なのが「ダッグアウト」。2025年にオープンし、神保町で人気の「LYFE 酒と飯と」が近隣に出した新店舗です。「LYFE 酒と飯と」は貸し切り利用やケータリングの需要も高く、これまでありそうでなかった近隣のオフィスワーカーのニーズにこたえています。オーナーが積極的に地域のつながりをつくっていることも強い。その勢いで出店した「ダッグアウト」も、既存店のお客ですでに賑わい始めているそうです。

そしてもう一軒。4月にオープンし、密かに話題を集めている「お酒とトルティーヤ止まり木」。若いオーナーが切り盛りする、しっぽりと飲めるバーですが、オーナーの経歴はちょっと意外なもの。詳細は近日、記事で紹介予定です。

働く人と住民、強い地域コミュニティが揃う街

働く人と住民がバランスよく交わり、さらに地域のつながりも強い街というのは、意外と多くありません。そんな要素がそろった神保町は、飲食店の挑戦の場として高いポテンシャルを秘めているようです。

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