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コラム

自ら「サードG」育成に乗り出した松村氏

松村厚久社長率いるダイヤモンドダイニング(DD)が5月に設立した子会社の「ゴールデンマジック(GM)」が注目されている。居抜き出店に特化した会社だが、社長は5年前にDDに入社したわずか31歳の山本勇太氏。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


山本勇太社長は、 埼玉県川口市出身で、中央大学卒業後は公認会計士を目指しながら2年半フリーター生活を過ごすも、26歳の時、思いつきで自分の思い描く店を作りたいと、 未経験者で外食の門をたたく。2004年夏にアルバイトとして入ったDDは当初6店舗しかなく小さな会社だったが可能性に挑戦したという。同年9月には社 員になり、その後店長・エリアマネージャー・統括部長を経ながら、30店舗の立ち上げに携わる。2008年7月、子会社サンプールの取締役営業本部長を経 て、GM社長へ就任という経歴。
松村氏が山本さんをGM社長に抜擢した理由は、「とにかくマネジメント力が群を抜いているから」という。山本さんは池袋の4業態複合店舗「お伽噺」 をいち早く軌道に乗せたのを皮切りに、立川の複合店舗で月商6,000万円を達成、その後新宿三丁目のリニューアル店舗をⅤ字回復させ、さらに赤字の外食 グループを買収したサンプールの再生の現場を指揮し、3ヶ月で黒字にスピード回復させたという実績をもつ。その実力を引っさげて、GMでは“5年間で 100店舗出店、売上げ100億円達成”という目標に挑戦する。6月17日には1号店「三丁目の勇太」をオープンする。資本金は1億円。松村さんは「資本を出しましたので、あとは山本くんの好きなようにやってもらいたい」と話す。
松村さんは
「サードG」
の 代表幹事。2008年外食アワードを獲った井戸実エムグラントフードサービス社長や米山久APカンパニー社長(今後数ヶ月で15店舗出店予定)のように破 竹の勢いの経営者もいるものの、「3~5店舗ぐらいで満足して遊んでいる経営者も多い。もっと高い目標をもつべきだ」と松村さん。松村さんとしては、GM の山本さんを「サードG」の経営者の一人として育成に乗り出したということだろう。6月25日の
第8回サードG
では、7人の新しい経営者に“7分間プレゼン”をしてもらうが、山本さんもその一人に加わってもらいたいと考えている。代表幹事自らが放った“矢”が「サードG」にどんな波紋を呼び起こすか、楽しみだ。

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